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2018/2019年度の経済成長率は8.1%、アジア大洋州で最高とADB

(バングラデシュ)

ダッカ発

2019年10月11日

アジア開発銀行(ADB)は9月25日、「Asian Development Outlook 2019 Update」PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。ADBはアジア大洋州地域における各国の経済見通しを年2回発表しており、今回の発表では、バングラデシュの2018/2019年度(2018年7月~2019年6月)の経済成長率を8.0%から8.1%に上方修正し、続く2019/2020年度の経済成長率を8.0%と予想した。これはADBの調査対象のアジア大洋州地域の全45カ国・地域で最高だった。

バングラデシュが高い経済成長率を達成できている背景として、ADBは、(1)ODAによるインフラプロジェクトを中心とする公共投資、(2)輸出額の8割を占める縫製品の輸出増加、(3)海外労働者からの送金によって支えられている堅調な内需があると分析する。

報告書によると、2018/2019年度のバングラデシュの輸出は、これまでの主要な輸出先である欧米諸国から日本を含む新興市場の開拓が進んだことに加え、米中貿易摩擦の影響でバングラデシュが生産代替地の1つとなったことで、2018/2019年度は輸出金額が10.1%増加したと分析。実際に米国のバングラデシュからの縫製品の輸入額(1~6月)は前年同期比12.6%増加している(表参照)。今後も米中貿易摩擦の影響により、ADBは2019/2020年度の輸出額が前年度比10%程度増加すると見込む。

表 米国における縫製品輸入額

2018/2019年度の輸入は、食料品や消費財の輸入が減少した結果、前年度比1.8%増にとどまったとした。2019/2020年度には、インフラプロジェクトの実施や設備投資の増加、液化天然ガス(LNG)の輸入により10%程度の増加を予想する。

貿易収支については、2017/2018年度の185億ドルの赤字から155億ドル(2018/2019年度)の赤字へと縮小した。また、海外労働者からの送金は、送金手数料の減少と無許可業者への取り締まり強化などにより、2018/2019年度は164億ドルと高い水準となった。その結果、経常収支は、2018/2019年度は53億ドルの赤字(GDP1.7%相当)となり、前年度の96億ドルの赤字(GDP3.5%相当)から大幅に改善した。

ADBは、2018/2019年度の物価上昇率について、好調な農業生産と国際食料価格の安定、石油価格の低下などにより5.5%になったとしたが、2019/2020年度はガス料金や電気料金の引き上げ、付加価値税(VAT)の課税範囲の拡大、通貨タカ安などにより前年度を上回る5.8%になると見込む。

(安藤裕二)

(バングラデシュ)

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