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カムチャツカで新たな水産加工場が稼働、日本や中国への輸出も狙う

(ロシア)

モスクワ発

2019年10月11日

ロシア・カムチャツカ地方の漁業会社カムチャトトラルフロートが10月4日、ペトロパブロフスク・カムチャツキー市内の経済特区TOR「カムチャツカ」に水産加工場を開設した(極東発展公社の同日発表)。同社は2017年8月にTOR入居者に登録され、2018年4月から建設工事を開始していた。投資総額は23億ルーブル(約36億8,000万円、1ルーブル=約1.6円)、160人の雇用を創出する見込みだ。

日ロ沿岸市長会議関係者(2019年9月3日記事参照)が8月22日、建設中の同施設を視察した。対応したウラジーミル・コトフ社長によると、建設費の一部は政府の補助金で賄われている。工場の稼働を条件にスケトウダラやニシンの漁獲割り当ても獲得していると述べ、原料の確保にめどが付いていることを強調した。

写真 建設中の水産加工場(8月22日、ジェトロ撮影)

建設中の水産加工場(8月22日、ジェトロ撮影)

コトフ社長によると、水産加工場の敷地面積は9,000平方メートルで、一度に450トンの原料加工ができ、年間2万5,000トンの最終製品が生産可能という。自社で保有する中型漁船3隻で漁獲した魚を工場まで輸送し、フィレや魚粉、魚油を生産する。工場は海岸に面しているため漁船から直送できる。生産設備は日本製を含めて入札を行った結果、ドイツ製やデンマーク製を導入した。生産ラインの製作・設置は韓国企業に発注した。8月の視察時点で設備の組み合わせが完了し、試運転を開始していた。コトフ社長は「中国や日本へ製品の輸出を考えており、既に引き合いも来ている」と語った。

カムチャツカ地方から日本への輸出はサケ、タラ、カニなどの水産品がほとんどを占め、日本からの輸入品は漁船やその関連製品(航行用機器やエンジン部分品)、食品加工機械・器具が多い。地元関係者によると、最近では日本製漁網の需要があるほか、日本企業と魚粉の輸出について商談が行われている動きもあるという。

(浅元薫哉)

(ロシア)

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