「GITEX Future Stars 2019」開催、ジャパンパビリオンに日本企業が15社出展

(アラブ首長国連邦、日本)

中東アフリカ課

2019年10月23日

アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで10月6~9日に、中東最大規模のスタートアップ見本市「GITEX Future Stars外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が開催され、ジェトロがジャパンパビリオンを出展した。同展示会は4年前から、中東・アフリカ最大規模のICT(情報通信技術)展示会GITEX Technology Weekに併催されている。

写真 会場内のイベントブース(ジェトロ撮影)

会場内のイベントブース(ジェトロ撮影)

写真 にぎわいをみせるジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

にぎわいをみせるジャパンパビリオン(ジェトロ撮影)

会場内には、テーマ別〔AI(人工知能、IoT(モノのインターネット)、医療、環境、教育、フィンテック、宇宙技術など〕に分かれて多数のスタートアップがブースを設置し、インキュベーターやアクセラレーターなどの支援機関も出展した。日本と同様にナショナルブースとして、中東からはレバノンやバーレーンが出展。今回はアフリカから南アフリカ共和国やナイジェリア、エジプト、アジアからは韓国も出展した。

会場では、多くのカンファレンスも開催され、オンライン配車サービスで急成長し、同業のウーバーに約31億ドルで買収されたカリーム(Careem)のマグナス・オルソンCEO(最高経営責任者)ら、著名人が講演を行った。スタートアップの成功を議論するカンファレンスでは、「シンク・ローカル」(地元のニーズをつかむ)、「サステイナブル」(持続可能な)など、幾つかのキーワードが強調された。

ジェトロが4年連続で出展したジャパンパビリオンには、経済産業省が推進するJ-Startup外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます企業6社(GROOVE X、テラドローン、アクセルスペース、ALE、Empath、トリプル・ダブリュー・ジャパン)を含む15社の日本企業が参加した。2018年に続き、VIPとしてドバイ首長国のハムダン・ビン・ムハンマド・アール・マクトゥーム皇太子が視察に訪れた。会場内ではさまざまなピッチコンテストが開催され、ファイナリストとして、世界初の排せつ予測デバイスを開発したトリプル・ダブリュー・ジャパンや、携帯型微生物観察器を開発したアクアシステムが選ばれるなど、日本をアピールした。

写真 ジャパンパビリオン内のGROOVE Xのブースに立ち寄るハムダン皇太子ら(ジェトロ撮影)

ジャパンパビリオン内のGROOVE Xのブースに立ち寄るハムダン皇太子ら(ジェトロ撮影)

写真 トリプル・ダブリュー・ジャパンのピッチの様子(ジェトロ撮影)

トリプル・ダブリュー・ジャパンのピッチの様子(ジェトロ撮影)

出展した日本企業の多くは、今回を「中東における引き合いの最初の調査」と位置付けていたが、「中東だけでなく、インドやアフリカ・欧州など、他地域の代理店からも多くの照会があった」との声が聞かれ、今後の海外展開が期待できる。

(米倉大輔)

(アラブ首長国連邦、日本)

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