「青島経済技術開発区」のビジネス環境指数が中国で2位に

(中国)

青島発

2019年10月04日

2019年8月に21世紀経済研究院(注)が発表した「2019年全国経済技術開発区のビジネス環境指数報告」(以下、報告)によると、首位の広州経済技術開発区に次いで、青島経済技術開発区(以下、青島開発区)は2位となった(表参照)。

同報告の環境指数は、ビジネス環境のソフト面、インフラ施設、ビジネスコスト、生態環境、社会サービス、市場規模の6項目により総合的に評価されるが、青島開発区は項目別でみると、ソフト面で1位、生態環境で5位となった(「21世紀経済報道21財経」8 月21日)。

表 経済技術開発区ビジネス環境指数ランキング

青島開発区は1984年に国務院が初めて承認した、14の国家レベルの開発区の1つとして、翌1985年に設立された。電子機器メーカー、自動車メーカーなどが集積している。青島開発区には複数の産業パークがあるが、このうち、青島市西海岸新区王台鎮に位置する「王台新エネルギー産業基地」の投資促進センターでは、スマート製造を中心に、ICチップなどの精密機器の製造、第5世代移動通信システム(5G)などの整備、新素材(金属ガラスなど)の開発に注力している。

報告は、青島開発区は依然として従来型産業の割合が高く、産業の高度化を図る必要がある、と指摘している。今後、電子商取引(EC)、物流、金融、テクノロジーなどのリソースの活用を通じて、質の高い発展を促すべきとした。

(注)21世紀経済研究院は2015年11月、広州市に設立された。ビッグデータ、ECおよびオンライン旅行などの各産業の現状分析、将来予測を行う機関だ。

(董峰)

(中国)

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