ボルタ、全米初の無料EV急速充電サービスを主要都市で開始

(米国)

ニューヨーク発

2019年10月15日

電気自動車(EV)用充電サービス会社のボルタ(VOLTA)(本社:サンフランシスコ)は10月1日、EV用充電器の中でも出力が最大級の直流急速充電器(注)を利用した、無料の充電サービスを開始すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。急速充電器の無料サービスは全米で初という。

今回設置される充電設備では、最大350マイル(約560キロ)分の電力が1時間で充電可能となる。本サービスで無料となるのは、最大175マイル(約280キロ)分に当たる30分間の充電に限られるが、これにより、平均的な走行距離のドライバーが同充電器のみを利用する場合、年間で約1,155ドルの燃料費が節約できると同社は試算している。同社は2010年から、充電設備の側面にスポンサー企業などのデジタル広告を掲載することで、充電にかかる費用を広告料で一部負担するビジネスモデルを展開し、出力の低い充電設備(レベル2)を対象に無料サービスを提供してきた。今回、急速充電器にまで無料サービスの範囲を広げることで、EV利用者の増加を狙う。

新サービスは2019年10月後半から開始するコネチカット州ノーウォークを皮切りに、今後1年間でロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ワシントンDCなどの米国の主要都市150カ所で展開される予定だ。

写真 ボルタのEV充電サービスのイメージ図(ボルタのウェブサイトから引用)

ボルタのEV充電サービスのイメージ図(ボルタのウェブサイトから引用)

エネルギー省によると、現在、全米に設置されている直流急速充電器は10月10日時点で3,208基ある。2019年7月に専門機関が発表したEV利用に関する信頼度調査では、充電インフラに対する不安が最大の問題と分かった(2019年8月5日記事参照)。今回の新サービスがEV普及の一助となるか注目される。

(注)エネルギー省の分類外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、EV用充電器は出力に応じてレベル1(充電時間:1時間当たり2から5マイル)、レベル2(1時間当たり10から20マイル)、直流急速充電器(20分当たり60から80マイル)の3段階となっている。

(大原典子)

(米国)

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