2020年米大統領選挙の世論調査、バイデン氏、ウォレン氏、サンダース氏の3者混戦

(米国)

米州課

2019年09月25日

米国エマーソン大学が9月24日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)によると、2020年の米国大統領選挙の民主党予備選で誰に投票するかという問いに対して、ジョー・バイデン氏が前回から6ポイント減少し25%、エリザベス・ウォレン氏が前回から8ポイント上昇し23%、バーニー・サンダース氏が前回から2ポイント減少して22%と、上位3者の差は3ポイント以内に縮まり混戦となった。そのほか、アンドリュー・ヤン氏が前回から4ポイント上昇し8%、ピート・ブッティジェッジ氏が6%、カマラ・ハリス氏は4%にとどまり6位に後退した(表1参照)。

各候補者の詳細は、2019年9月3日記事参照

表1 民主党の予備選で誰に投票するか

年齢層別の支持では、50歳以上で42%の支持を得るバイデン氏、50歳未満で28%の支持のサンダース氏に対して、ウォレン氏は50歳未満、50歳以上とも23%の支持があり、各年齢層でライバル候補たちと競い合っている。

ドナルド・トランプ大統領と民主党候補者との直接対決を想定した問いに対しては、ウォレン氏、バイデン氏がトランプ氏の支持を上回った(表2参照)。ただし、トランプ大統領は2017年2月以来の高い支持率(支持48%、不支持47%)となっており、エマーソン大学の世論調査を担当するスペンサー・キンボール部長によると、「大統領の人気の高まりはおそらく、(イランとの戦争を支持しない有権者に対して)政権が好戦的だと捉えられるのをためらった結果だろう」としている。

表2 ドナルド・トランプ氏と民主党候補A氏の直接対決では、いずれに投票するか

また、他州に先駆けて2020年2月3日に党員集会(予備選)が行われるアイオワ州で9月14~18日に実施されたCNNの世論調査(注2)結果では、民主党候補者の中で誰を大統領として一番に選ぶかという問いに対して、ウォレン氏が22%で、バイデン氏(20%)を上回った。この2人が他の候補者(サンダース氏11%、ブッティジェッジ氏9%、ハリス氏6%)を大きくリードしている。

(注1)調査の実施時期は9月21~23日、対象者は全国の有権者1,019人、うち民主党支持者462人。

(注2)調査の実施時期は9月14~18日、対象者はアイオワ州の有権者3,510人、うち民主党支持者602人。

(綿引文彦)

(米国)

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