2020年米大統領選挙の世論調査、民主党はバイデン氏を抑えてウォレン氏が首位に

(米国)

米州課

2019年09月27日

米国コネチカット州のキニピアク大学は9月25日、2020年大統領選挙に関する世論調査結果を発表した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(注1)。調査結果によると、「今日、民主党の大統領予備選が行われたら、誰に投票するか」という問いに対して、エリザベス・ウォレン氏が27%の支持を獲得し、ジョー・バイデン氏(25%)を抑えて1位になった。調査を開始した3月以降初めて、バイデン氏以外の候補者が首位に立った。ウォレン氏の支持率は同大学の8月の調査結果と比べて8ポイント上昇し、バイデン氏は7ポイント下落した。年齢別では、ウォレン氏の支持率は50歳未満が52%、50歳以上が57%と偏りが少ないが、バイデン氏は50歳未満が26%、50歳以上が73%と50歳以上の支持が高い。ウォレン氏は、白人大卒者の支持率が37%と高く、バイデン氏(20%)を大きく上回った。

3位以下はバーニー・サンダース氏、ピート・ブッティジェッジ氏が続き、カマラ・ハリス氏の支持率は調査開始以来最低の3%だった(表参照)。

各候補者の詳細は、2019年9月3日記事参照

表 民主党の予備選で誰に投票するか(単位:%)

英国経済紙「エコノミスト」と調査会社ユーガブが共同で9月に実施した世論調査結果(注2)では、同様の質問に対して、ウォレン氏、バイデン氏が同率で25%の支持を得た。以下、サンダース氏(16%)、ブッティジェッジ氏(7%)、ハリス氏(6%)だった。

キニピアク大学の調査でドナルド・トランプ大統領の好感度について質問したところ、「好ましくない」が55%、「好ましい」(38%)となった。民主党支持者は「好ましくない」が93%、共和党支持者では「好ましい」が82%と対照的な結果となった。

トランプ大統領の仕事ぶりについて、「認めない」が55%と「認める」(40%)を上回った。経済分野での仕事ぶりについては、「認める」が48%で、「認めない」(47%)という結果だった。

米国の状況について聞いたところ、「不満」が59%で、「満足」の40%を大きく上回った。

ウォレン氏をはじめ民主党女性候補者に関しては、2019年9月6日地域・分析レポート参照

(注1)調査の実施時期は9月19~23日、対象者は全米の有権者1,337人、うち民主党支持者は561人。

(注2)調査の実施時期は9月22~24日、対象者は全米の成人1,500人、うち同質問の回答者は民主党予備選投票予定者608人。

(松岡智恵子)

(米国)

ビジネス短信 eea51ac90878e26d