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日・アフリカのスタートアップ、テクノロジーを活用した社会課題解決策を競う

(アフリカ、日本)

中東アフリカ課

2019年09月06日

ジェトロ、国際協力機構(JICA)、国連開発計画(UNDP)は8月30日、横浜で「アフリカ・日本スタートアップピッチ」を開催した。第7回アフリカ開発会議(TICAD7)の公式サイドイベントの1つで、持続可能な開発目標(SDGs)への達成に向けたイノベーションの推進と連携パートナーの発掘がテーマ。アフリカ企業17社と日本企業7社が、さまざまな才能をつないで革新的事業の創出を推進するエッジ・オブ(日本)とインキュベーションセンターのCo-Creation Hub(ナイジェリア)による進行の下で、ピッチを行った。アフリカ企業17社は、応募約500社から選抜された。

ピッチの後には、アフリカ3社に対して、協賛企業から賞金などが授与された。このうち、モロッコのCaskyは丸紅賞(賞金5,000ドル)を獲得した。同社は、自動二輪車運転手の安全確保を目的とした、ヘルメット装着用IoT(モノのインターネット)デバイス(15ドル)を提供している。運転手の進行方向によってデバイスが点滅する仕組みで、視認性を高めることで安全な運転を実現する。またトラッキングシステムにより、道路の危険性や障害物などの情報を運転者のアプリに通知。事故が起きた際は運転手の位置をGPSで把握し、あらかじめ登録された家族や医療機関にアラートを送信する。事業パートナーには自治体や保険会社なども含まれ、運転手のデータを収集することで市民の交通安全への活用や、事故の減少による保険の請求金額減額も期待できるとのこと。審査員からは、「近年は日本でも高齢者や子供が自転車で危険な目に遭遇する事例がある。日本でも活用できるのではないか」との声があった。受賞の理由としては、シンプルなビジネスモデルとビッグデータを活用したビジネスの有望性などが挙げられた。

写真 丸紅賞を受賞したCasky創設者のアビッド・キラニ氏(左)と丸紅の上杉理夫氏

丸紅賞を受賞したCasky創設者のアビッド・キラニ氏(左)と丸紅の上杉理夫氏

生体認証を使用したオンデマンドの総合医療プラットフォームを提供するガーナのHealth Direct Globalは、PwC賞を受賞した。賞金30万円と、11月末に南アフリカ共和国で開催予定のプライスウォーターハウスクーパース(PwC)主催スモールピッチセッションへの参加権および宿泊を含む往復航空券を得た。また、エジプトのChefaaはAAIC賞を受賞し、AAICからの1年間の無料アドバイザリーサービスに加え、今後具体的にAAICが出資を検討することが確約された。同社は、GPSとリアルタイム検索エンジンを備えたモバイルアプリにより、処方箋の送付から注文、在庫検索ができるメディカルプラットフォームを提供する。

そのほか、カメルーンのMaibeta(技術者とサービス業者のマッチングプラットフォーム)や、ウガンダのCHIL AI〔人工知能(AI)を活用したがん相談・診断サービス〕、コートジボワールのLIFI-LED(LI-FI技術を活用した照明・データ通信サービスの提供)など、さまざまな分野のスタートアップが登壇し、ピッチを繰り広げた。

写真 ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

ピッチイベントの様子(ジェトロ撮影)

写真 ピッチ登壇企業と審査員ら(ジェトロ撮影)

ピッチ登壇企業と審査員ら(ジェトロ撮影)

(閔普鮮)

(アフリカ、日本)

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