アフリカ豚コレラ感染拡大防止へ、韓国、ミャンマー、セルビアからの豚肉輸入禁止

(フィリピン)

マニラ発

2019年09月30日

フィリピン関税局(BOC)のエドワード・ジェイムス・ブコ副局長は9月18日、韓国とミャンマー、セルビアからの豚肉輸入を禁止すると発表した。フィリピンが豚肉輸入を禁止するのは現在、その3カ国に加えて、ベルギー、ブルガリア、チェコ、ハンガリー、ポーランド、ラトビア、ウクライナ、ルーマニア、モルドバ、ロシア、中国、香港、北朝鮮、モンゴル、ベトナム、ラオス、カンボジア、ザンビアの18か国・地域が含まれる。

ブコ副局長は地元メディアに対して、空港や港といった水際におけるアフリカ豚コレラウイルスの侵入防止を強化し、国内でのさらなる感染拡大を抑止するとした上で、「アフリカ豚コレラの感染が確認されている諸外国から到着する飛行機や船舶の全ての荷物を厳格に審査する」と説明した。

BOCのレオナルド・ゲレロ局長は8月27日、外国から到着する飛行機や船舶に積載されている食べ物の残りやごみによるアフリカ豚コレラの国内感染を防ぐため、それらの陸揚げを禁止する命令を出した。ゲレロ長官は地元メディアに対して、「税関近代化および関税法(CMTA)118条に基づき、BOCは外国船や外国航空機の入国管理における豚肉の検疫を厳格に実施する」と述べた。

フィリピンでは9月9日、マニラ首都圏に接するリサール州の養豚場で、国内で初めてのアフリカ豚コレラの発生が確認されている(2019年9月13日記事参照)。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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