アフリカ豚コレラの感染を確認、フィリピンで初の発生

(フィリピン)

マニラ発

2019年09月13日

フィリピン農業省は9月9日、マニラ首都圏に接するリサール州の養豚場においてアフリカ豚コレラの発生を確認したと発表した。フィリピンでは初めてのアフリカ豚コレラ発生となる。

農業省のウィリアム・ダー長官によると、20の個体を血液検査した結果、14の個体でアフリカ豚コレラが確認されたという。その上で、「今時点で流行状態に入ったということではない」と述べた。また、政府の危機管理チームの関係者は地元メディアに対して、「リサール州およびブラカン州の養豚場の7,416匹の豚を殺処分した。これは国内の総供給量1,270万匹の0.06%でしかなく、今のところ国内の豚肉サプライチェーンに深刻な影響はない」と説明した。

保健省のフランシスコ・デュケ長官は地元メディアに対して、「アフリカ豚コレラに感染した豚肉を食べても人体に影響はない。豚肉は安全なことを広く知らせ、国民の不安を取り除きたい」とコメントした。

(坂田和仁)

(フィリピン)

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