プラスチック・ゴム見本市「K 2019」、10月16日にデュッセルドルフで開催

(ドイツ)

デュッセルドルフ発

2019年09月25日

ドイツのデュッセルドルフで10月16日から23日にかけて、プラスチック・ゴム産業の国際見本市である「K 2019」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが開催される。この見本市は3年ごとに開催され、前回(2016年)は61カ国から3,293社が出展した。23万2,053人の来場者のうち、71%が国外からだった。来場者は経営層が多くを占め、主催者の発表によると前回は来場者の47%がトップマネジメント層だった。

来場者の担当業務をみると、経営管理(24%)や研究開発・デザイン(24%)、製造・品質管理(15%)部門からの来場者が多い。また、関心分野(複数回答可)としては、プラスチック・ゴム産業用などの機械・装置(67%)、原材料・補助剤(47%、)と続いた。同見本市の出展製品・サービスのカテゴリーも幅広く、(1)原材料・補助剤、(2)半製品・技術部品・補強プラスチック、(3)プラスチック・ゴム産業用の機械・装置、(4)プラスチック・ゴム産業向けサービスが出展の対象となる。

今回は、「プラスチック産業4.0(デジタル化)」や「持続可能な発展に資するプラスチック」などに注目が集まる。アーヘン工科大学(RWTH)プラスチック加工研究所のクリスティアン・ホップマン教授は「デジタル化は今後10~15年の間にプラスチック産業の主要なテーマとなる。バリューチェーンの変化を伴うものの、大きなチャンスでもある。K 2019では、プラスチック産業のデジタル化に向けた取り組みを見ることができるだろう」と語った。また、リンツ大学のポリマー材料・検査研究所のラインホルト・ラング教授は、2015年の「国連持続可能な開発サミット」で採択された17の持続可能な開発目標(SDGs)に触れ、「17の開発目標のうち、水管理(水質保全・衛生)、クリーン・再生可能エネルギー、プラスチックのリサイクルを含む循環型経済(責任のある消費と生産)の3つがプラスチック産業にとって重要な目標として挙げられる。ポリマー材料は、この目標に関して特別な責任を担っているほか、持続可能な発展に資する原動力になることを確信している」と述べている。

写真 3年に1度開催される「K」(前回の様子)(メッセ・デュッセルドルフ提供 Messe Düsseldorf, Constanze Tillmann)

3年に1度開催される「K」(前回の様子)(メッセ・デュッセルドルフ提供 Messe Düsseldorf, Constanze Tillmann)

写真 最新の機械・装置に注目が集まった(前回の様子)(メッセ・デュッセルドルフ提供 Messe Düsseldorf, Constanze Tillmann)

最新の機械・装置に注目が集まった(前回の様子)(メッセ・デュッセルドルフ提供 Messe Düsseldorf, Constanze Tillmann)

(ベアナデット・マイヤー)

(ドイツ)

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