衛星技術活用に向け宇宙庁を創設

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年09月17日

ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は8月30日付の大統領令第5806号「ウズベキスタン共和国での宇宙活動の発展について」に署名した。閣僚会議に付属する外庁として「ウズベクコスモス」(ウズベキスタン宇宙庁)を創設し(注1)、政府の活動を統括する。

大統領令では、遠隔地質調査や衛星通信、地理情報システムなどの宇宙関連技術を、a.農業、b.水資源管理、c.環境、d.通信、e.地質探査、f.地図作成、g.気象予測、h.地震学、i.都市建設などの分野で利用・振興するとしている。「ウズベクコスモス」は宇宙政策の立案、統括、振興、調整、規制、インフラ整備、人材育成、商業化などの業務を担う。

「ウズベクコスモス」は11月1日までに宇宙活動に関する法律案(注2)を作成し、下院に提出する。また、2020年7月1日までに2020~2030年の宇宙開発分野の政府プログラム案を閣僚会議に提出する予定。

同じCIS地域では、ロシアがデジタル化経済推進のため次世代通信衛星(低軌道衛星)システムの整備を積極的に進めようとしている(2018年1月26日記事参照)。

(注1)「ウズベクコスモス」は1993年2月5日に閣僚会議決定第59号で創設されたが、2002年9月26日に大統領決定第3135号で「宇宙研究センター」として、科学アカデミーに統合されている。

(注2)9月10日から25日まで、同法律案がパブリックコメントに付されている(ロシア語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますウズベク語外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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