JR東日本、オープンイノベーション拠点としてコワーキングスペース開設

(シンガポール)

シンガポール発

2019年09月03日

JR東日本は8月26日、シンガポール都心部のタンジョンパガーに、コワーキングスペース「One&Co」を正式に開設した。日本とシンガポール両国の企業が利用できるオープンイノベーション拠点とする方針だ。

写真 8月23日のコワーキングスペース「One&Co」オープニングのイベント(One&Co提供)

8月23日のコワーキングスペース「One&Co」オープニングのイベント(One&Co提供)

今回開設されたコワーキングスペース(施設面積:1,223平方メートル)には、プライベートオフィス(全21部屋)と専用デスク(37席)、ホットデスク(101席、注)やバー・カウンターのほか、日本語の書籍コーナーなどもある。JR東日本事業創造本部副本部長の表輝幸氏は8月23日の開設イベントで、「日本の企業とシンガポールの企業を結び付けたい。そして、日本に進出したいシンガポール企業の手伝いをしたい」と抱負を述べた。今後、シンガポールの政府機関や教育機関、スタートアップなどと連携しながら、同スペースでの交流イベントを開催していくとしている。

シンガポールは、東南アジアの中でもスタートアップを支えるエコシステムが最も整備されている。同国発のスタートアップへの注目が高まる中、スタートアップとの連携や協業を検討する日系企業も増えつつある(2019年1月16日記事参照)。また、コワーキングスペースの新規開設も相次いでいる。世界最大のシェアオフィス運営会社の米国ウィワーク(WeWork)は2017年12月にシンガポール進出してオフィスを設置して以来、8月時点で同国内に合計11カ所のオフィスを運営するなど、大手事業者によるシェアオフィスの開設が増加している。

(注)共有のワークスペース。

(本田智津絵)

(シンガポール)

ビジネス短信 64473db5b5c9cf1b