建国70周年記念活動と関連交通規制を発表

(中国)

北京発

2019年09月05日

国務院は8月29日の記者会見で、中華人民共和国建国70周年を迎える10月1日の国慶節前後に行われる記念活動について発表した。

発表によれば、中国は10月1日に北京市の天安門広場で建国70周年記念式典を開催し、習近平国家主席が重要講話を行う。式典後には、閲兵式、軍事パレードおよび10万人の市民が参加するパレードが予定されている。また、人民大会堂では、中国の特色ある社会主義建設・国家の防衛に貢献した人物、中国と海外との交流・世界の平和に貢献した外国人、各分野の傑出した人物を対象に、それぞれ「共和国勲章」「友誼(ゆうぎ)勲章」「国家栄誉称号」の授与が行われる。同日夜には党・国家指導者の出席の下、ショー・花火の演出が行われる。

今回の閲兵式、軍事パレードについて、中国共産党中央軍事委員会連合参謀部作戦局副局長の蔡志軍少将は「観閲を受ける武器装備は全て国産の現役主戦装備で、一部の先進的な兵器が初公開される」とし、「建国50、60周年や抗日戦争勝利70周年の閲兵式と比べて規模はやや大きくなる」と述べた。また、「今回の閲兵は建国70周年記念活動の重要な構成部分で、いかなる国と地域、いかなる特定の事態も念頭に置いていない」と強調した。

また、今回の記念活動の特徴として、多くの市民の参加が挙げられた。10月1日には前述の10万人が参加する市民パレードが開催されるほか、夜のイベントにも北京各界から6万人以上が出席する。また、一般市民、農民工を含む労働者3万人余りが記念式典や閲兵式の観覧に招待される。

天安門広場などでは、建国70周年記念活動に向けた準備が開始されている。発表によると、9月7~8日の週末に記念活動の第1回総合予行演習が行われる。これに伴い、天安門広場を中心とした、北京市中心部で実施される段階的交通規制措置が公表された(注)。

公表によると、指定時間帯に指定された道路の通行が禁止されるほか、公共交通機関の運行取りやめや変更、地下鉄駅の封鎖などが行われるため、周辺のオフィスや住居の活動に影響が出る可能性が高い。なお、本番に向けて、今後も予行演習の実施が予想され、今後発表される情報に引き続き注意が必要となる。

(注)規制などの詳細については北京市公安局の公告外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますなどから確認できる。

(張敏)

(中国)

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