ホーチミン市、南部各省をつなぐ物流拠点に

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年09月26日

ベトナムのホーチミン市は現在、同国南部の各省をつなぐ主要物流拠点になることを目指す戦略を進めている。ホーチミン市商工局とベトナム物流調査開発機構(VLI)は、2030年までの物流開発計画を策定する。「ベトナムニュース」が9月20日に報じた。

現地の専門家によると、ホーチミン市の主要な輸出型企業が他省に移転するケースが増えており、今後も同市が国内の経済的リーダーとして継続していくためには、他省に接続する十分に発展した物流機能を持つ必要があるという。

VLIのトー・ティ・ハン氏は「ホーチミン市には6つの内陸コンテナデポがあるが、そのうち5つは処理能力を超えており、移転を計画している」という。また、VLIによる調査結果によると、市のほとんどの港湾施設は混雑などの課題に直面している。

物流開発計画では、それらの解決のため、市が3つの新たな物流センターを建設し、物流サービスを展開する企業を集積させることで、市内の物流コストを下げることを目標とする。また、2030年末までに8つのコンテナデポ(合計102~137ヘクタール)を設置するとしている。計画は12月に、市政府に提出される予定だ。

(小林亜紀)

(ベトナム)

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