外国投資家向けに「投資ビザ」制度を創設

(ウズベキスタン)

タシケント発

2019年09月26日

ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領は9月19日、大統領令(第5833号)に署名し、特定の金額の投資を行った外国人とその家族に対し、3年間有効の「投資ビザ」を発給することを決定した。

この大統領決定は、2019年1月5日付大統領令第5611号「観光の加速的発展に関する追加的方策について」で記載されている5つのグループのビザ(注1)に、新たに「投資ビザ」を加えるもの。「投資ビザ」は期間3年のマルチビザで、株式・会社資本取得、外資企業の設立により累計19億スム(約2,090万円、1スム=約0.011円)(注2)以上の投資を行った外国人が対象。ウズベキスタンを出国せずに期間延長の申請が可能としている。同種のビザ制度は外国資本・投資家の誘致、優遇策として先進国や途上国問わず多くの国で導入されている。

(注1)大統領令第5611号に規定されているビザの種類は以下のとおり。a.「バタンゴシ」(2年間:国民の国外親族の呼び寄せ用)、b.「学生ビザ」(1年間:外国人学生向け)、c.「学術ビザ」(3カ月~2年間:研究者向け)、d.「医療ビザ」(3カ月まで:治療目的)、e.「巡礼ビザ」(2カ月まで:文化・歴史・宗教・伝統研究目的)。

(注2)実際の標記は「8,500単位・基礎計算額」(2019年7月17日記事参照)。9月22日時点の基礎計算額は22万3,000スム。

(高橋淳)

(ウズベキスタン)

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