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第2四半期のGDP成長率、前期比3.1%とプラスに転じる

(南アフリカ共和国)

ヨハネスブルク発

2019年09月10日

南アフリカ共和国統計局は9月3日、2019年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率(前期比年率換算、季節調整済み)を3.1%と発表した(表1参照)。市場に動揺を与えた前期のマイナス3.1%(2019年6月10日記事参照)から、プラス成長に転じた。

表1  産業別GDP成長率(実質、前期比年率換算、季節調整済み)

産業別では、鉱業が鉄鉱石、マンガン鉱、石炭、プラチナなどの主要鉱物の生産回復を受け、前期比14.4%増となり、最も寄与度が高かった。また、産業別GDPの約2割を占める金融・保険・不動産業・企業サービスは4.1%増と好調を維持し、15期以上連続のプラス成長となった。また、卸・小売り・飲食業なども3.9%増となったほか、製造業も食品加工や鉄鋼業が好調だったことから、前期の8.8%減から一転、2.1%増となった。他方で、農林水産業は主要穀物メイズや野菜・花卉(かき)の生産の落ち込みにより4.2%減となり、2期連続のマイナス成長となった。建設も低調で、4期連続マイナス成長となる1.6%減だった。

需要項目別にみると、全体の約6割を占める民間最終消費支出が、食品・飲料の消費が好調だったことから、前期の0.6%減から2.8%増とプラスに転じた(表2参照)。5期連続でマイナス成長が続いていた総固定資本形成も、機械設備・機器や輸送機器、住居用ビルなどの建設工事が好調で、6.1%増とプラス成長を記録した。5月に実施された総選挙まで新規投資を控えていた企業が、新政権の安定性を見て投資に踏み切ったものとみられる。他方で、輸出は貴金属の輸出減により0.7%減となったほか、輸入は機械設備、鉱物、化学品の輸入増により18.8%増となった。

表2  需要項目別GDP成長率(実質、前期比年率換算、季節調整済み)

今回の発表を受けて、通貨ランドは上昇基調を見せている。一方で、南ア経済の信頼感は回復しておらず、2019年通年の成長率は0.7%以下になるだろうと、慎重な見方をする市場関係者もいる。

(高橋史)

(南アフリカ共和国)

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