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今後3年でコーヒー6割増産目指す、「Cup of Excellence」開催で品質向上も

(エチオピア)

アディスアベバ発

2019年08月02日

エチオピアのコーヒー・紅茶庁は、コーヒー豆の生産量増加のため、今雨季(6月下旬~9月上旬ごろ)にコーヒーの木150万株を手入れする。生産量を2018/2019年度(2018年7月8日~2019年7月7日)の約49万4,000トンから、3年後には80万トンに増産したい考えだ。コーヒー豆に限らず、樹齢が増えるにつれ収穫量は落ち込む。報道によると、手入れは植え替えが70%、切り戻しが30%の割合で実施される(「エチオピア・ヘラルド」紙7月5日)。

エチオピアにとって、コーヒー豆は輸出額全体(電力輸出を含む)の3割(2017/2018年度)を占める最大品目だ。中国の経済発展とコーヒー愛飲家の増加を踏まえて、中国市場の開拓を唱える国内の意見もある。中国の輸入統計をみると、エチオピアからのコーヒー豆(非焙煎、以下、同じ)の輸入は増加基調にあり、2018年は1,576万ドル(前年比77.9%増)だった。同年の日本のエチオピアからのコーヒー豆輸入は、財務省貿易統計によると、8,122万ドル(12.9%減)で、調達額では日本が5倍以上だ。

しかし、同年のエチオピアからのコーヒー豆輸入のキロ当たり単価は、中国が4.13ドルで日本の3.06ドルを1ドル以上も上回る。日本のコーヒー豆バイヤーは、高品質な豆を適正価格で仕入れる目利き力を持ち、購買量に基づく価格交渉力を有するとみられるが、売り手からすれば、高値で購入する中国は魅力的な商談相手だ。目利きを伴わずに中国の輸入が急増すれば、価格上昇圧力ともなりかねない。エチオピアの増産努力は、日本にとっても調達先確保に望ましい。

エチオピアは、量の増加とともに品質向上にも取り組んでおり、業界を挙げて主要生産国のコロンビアへの視察などを実施している。2020年3月には、米国拠点の非営利団体「優良コーヒー同盟(Alliance for Coffee Excellence)」が世界各地で主催する高品質なコーヒー豆を競う品評会・オークション「Cup of Excellence」を初めてエチオピアで開催する予定だ。

(関隆夫)

(エチオピア)

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