ロシアと中国系銀行がウズベキスタンの銀行に初のシンジケートローン

(ウズベキスタン、カザフスタン、ロシア、中国)

タシケント発

2019年08月23日

カザフスタンのアルティン銀行は、ウズベキスタンの政府系キシロック・クリリシュ銀行へのシンジケートローン(協調融資)に加わり、300万ドル融資することを発表した(「キャピタル」8月6日)。ウズベキスタンにおけるシンジケートローンの実施は今回が初となる。

シンジケートローンとは、中心となる幹事銀行の下に複数の金融機関が協調し、融資団(シンジケート)を組成して行う大型信用供与で、貸し手はリスク分散が図かられ、借り手は同一手続きによって多額の資産を効率的に調達できるのが特徴。今回はロシアのトランスキャピタル銀行が主幹事となり、ロシア国内のプロムスビャジ銀行、ウラルシブ銀行、アジア太平洋銀行、J&T銀行、アレフ銀行にアルティン銀行を加えた7行が、共同で総額1,600万ユーロと350万ドルの融資を行う。返済期間は1年。

アルティン銀行はカザフスタン業界13位の商業銀行で、国内で20年以上の実績を持つ。2018年に中国中信銀行が株式の50.1%を取得し、事実上傘下に収めた(株式の40%はカザフスタン人民銀行が取得している)。シンジケートローンへの参加は今回で3度目。2018年には、ベリンベスト銀行(融資額350万ユーロ)とベラルーシ銀行(融資額400万ユーロ)に対して融資を実施している。

ウズベキスタンのキシロック・クリリシュ銀行は1994年に設立され、主に農村部の個人、法人向け融資や建設事業への融資を行ってきた商業銀行(2017年5月調査レポート参照)。今回の融資は、同銀行の顧客による取引への融資などに充てられる。

現在、ウズベキスタンでは経済改革が進行中で、将来的に中央アジアの経済成長の牽引役になると期待されている。世界銀行、欧州開発銀行、アジア開発銀行や外国投資家からも関心を寄せられており、2019年7月にはカザフスタン人民銀行の子会社テンゲ銀行が進出している(2019年7月12日記事参照)。

(増島繁延)

(ウズベキスタン、カザフスタン、ロシア、中国)

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