トルクメニスタンでカスピ海沿岸諸国を中心とした産業見本市開催

(トルクメニスタン、アゼルバイジャン、イラン、ロシア、カザフスタン)

タシケント発

2019年08月19日

第1回カスピ海経済フォーラムの開催(2019年8月16日記事参照)に合わせ、8月11、12日にトルクメニスタン西部のトルクメンバシで、「カスピ海国際イノベーション技術展示会」が開催された。カスピ海沿岸諸国のナショナルブースのほか、トルクメニスタンで初めてとなる国際自動車展示会(オートショー)も開かれた。

展示会場は同国最大の港湾トルクメンバシ港のターミナル内で、a.トルクメニスタン政府パビリオン(省庁よる展示)、b.外国企業を含む一般企業パビリオン、c.トルクメニスタン企業パビリオン、d.オートショーパビリオンの4つに分かれて展示された。

企業パビリオンでは、トルクメニスタンを除くカスピ海沿岸4カ国がナショナルブースを設置し、自国企業の製品や技術の展示、説明を積極的に行った。欧州やトルコ、イランの企業や日系商社などもブースを出し、トルクメニスタンでの活動や製品をアピールした。

写真 アゼルバイジャンブース(ジェトロ撮影)

アゼルバイジャンブース(ジェトロ撮影)

写真 イランブース(ジェトロ撮影)

イランブース(ジェトロ撮影)

オートショーパビリオンでは、日系を含む外国ブランドの乗用車や、ロシア企業による自動運転コンセプトカー、屋外展示場ではバス、トラック、救急車などの特殊車両、ブルドーザーなどの建機なども展示された。日系ブランドを展示した現地販売店の担当者は「トルクメニスタンで自動車展示会が開催されたのは初めて」とし、「今回はハイブリッドカーを含む広い価格帯の車種をそろえた。大衆車と大型のSUV(スポーツ用多目的車)については男性からの質問が多く、中型SUVは女性の関心を引いている」とコメント。市場のさらなる活性化に期待を寄せていた。

写真 自動車見本市。日本ブランドなども展示(ジェトロ撮影)

自動車見本市。日本ブランドなども展示(ジェトロ撮影)

写真 地理的に近いウズベキスタン製(いすゞ、マンブランドなど)、ロシア製(カマズなど)の輸送機器が多く展示(ジェトロ撮影)

地理的に近いウズベキスタン製(いすゞ、マンブランドなど)、ロシア製(カマズなど)の輸送機器が多く展示(ジェトロ撮影)

並行して開催された第1回カスピ海経済フォーラムに出席したトルクメニスタンのグルバングルィ・ベルディムハメドフ大統領、アゼルバイジャンのノブルス・マメドフ首相、イランのエスハグ・ジャハンギリ第1副大統領、ロシアのドミトリー・メドベージェフ首相、カザフスタンのアスカル・マミン首相、ウズベキスタンのアブドゥラ・アリポフ首相らも来場し、展示会場を視察した。

写真 各国首脳が展示会を視察(ジェトロ撮影)

各国首脳が展示会を視察(ジェトロ撮影)

(高橋淳)

(トルクメニスタン、アゼルバイジャン、イラン、ロシア、カザフスタン)

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