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パキスタン、インドとの貿易を全面停止

(パキスタン、インド)

カラチ発

2019年08月27日

パキスタン商業省は8月9日、インドが1947年から約70年にわたってジャム・カシミール州に認めてきた特別自治権を剥奪したことに対する措置として、法定規制令(SRO)927(I)/2019PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)およびSRO928(I)/2019PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発出し、インドとの貿易を停止した。同時に、駐インド・パキスタン大使の派遣を停止し、駐パキスタン・インド大使に対して退去を求めた。

SRO927(I)/2019では、輸入政策令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)第5条A項の輸入禁止物品に(1)インドからの輸入品、(2)インド原産品を追加した。これに伴い、これまでネガティブリストとして機能していた同条B項iii号は削除された(同令付属書Gの約1,200品目を除き、インドからの輸入およびインド原産品の輸入を認めていた)。SRO928(I)/2019では、輸出政策令PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)第4条1項において、インド向けの輸出を許可しない旨を追記し、同国への輸出は認められなくなった。

医薬品原材料については例外措置を求める

パキスタンにとってインドとの貿易は、輸出入ともに大きな割合を占めていない(表参照)。インドへの主要輸出品目はテキスタイル、ドライフルーツ、野菜、鉱物、医療器具などで、インドからの主要輸入品目は野菜、化学品、医薬品、テキスタイルなどだ。

表 パキスタンの貿易統計

パキスタンはこれまで、ネガティブリスト方式でインドからの輸入を制限していたが、当地主要紙「ドーン」(8月19日)は、パキスタンの一般市場には輸入禁止品目を含めてインド製品が散見されることから、公式な貿易統計では捕捉されないインドとの貿易が存在し、その推定額は公式な貿易統計の約2倍に上ると報じている。

「ドーン」紙によると、パキスタンの経済界では今回の措置をおおむね支持する一方、措置の前に発行した信用状(L/C)や既に到着した輸入貨物の取り扱いなどについて、パキスタン政府にガイドラインの提示を求める声もあるという。特に医薬業界は、生命維持に必要な医薬品製造のために必要な材料について、インドの代替となる調達先が確保できるまでの間は当面、輸入制限を取りやめるよう要望している。

(久木治)

(パキスタン、インド)

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