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上半期の貿易統計、輸入の大幅減により貿易黒字続く

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年08月01日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は7月25日、2019年上半期の貿易額(通関ベース)を発表した。輸出は前年同期比2.4%増の307億5,200万ドル、輸入は27.9%減の251億6,300万ドルとなり、55億8,900万ドルの貿易黒字となった。貿易収支は2018年9月以降10カ月連続で黒字を記録しているが、景気後退による輸入の減少が大きく影響している。品目別の輸入額をみると、全ての品目で前年同期比2桁の減少となり、乗用車(前年同期比58.7%減)と資本財(37.8%減)の落ち込みが目立った(表1参照)。数量ベースでも全品目でマイナスとなり、特に乗用車は、国内市場の低迷によって前年同期比61.0%減となった。

表1 アルゼンチンの品目別輸出入(2019年上半期)

輸出は工業製品(前年同期比7.5%減)を除き、一次産品(14.4%増)、農畜産物加工品(1.4%増)、燃料・エネルギー(13.0%増)がプラスとなった。特に、2018年の干ばつに見舞われて生産が振るわなかった大豆を含む油糧種子は、前年同期比65.3%増の11億3,700万ドルに達した。通貨が切り下がっていることから価格ベースではどの分野もマイナスとなっているが、数量ベースでは工業製品を除き増加し、輸出全体では10.4%増となった。

主要国・地域別に輸出入額をみると、輸入は全てにおいて前年同期比マイナスとなった(表2参照)。最大の貿易相手国ブラジルは輸出(3.7%減)、輸入(41.7%減)ともに減少している。対ブラジル輸出は、陸上輸送機器を中心とする工業製品(7.1%減)が減少し、輸入は中間財(21.0%減)と乗用車(53.7%減)が大幅に減少している。なお、一次産品や農畜産物加工品の輸出が伸びたことにより、対中国輸出(27.5%増)、対ASEAN輸出(21.9%増)は増加した。

表2 アルゼンチン主要国・地域別輸出入(2019年上半期)<通関ベース>

今後の見通しについて、コンサルティング会社エル・シー・ジーは、経済活動の回復によって輸入の減少は鈍化するだろうとしているが、2019年の輸入額は前年比14%減まで落ち込み、貿易収支が100億ドルの黒字になるとしている(「クラリン」紙7月25日)。

(高橋栞里)

(アルゼンチン)

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