Manufacturing Surabaya開催、東ジャワ製造業の成長に期待

(インドネシア)

ジャカルタ発

2019年08月02日

東インドネシアの主要製造業セクターに特化した展示会「Manufacturing Surabaya 2019」(マニュファクチャリング・スラバヤ 2019)が7月17~20日、東ジャワ州スラバヤ市で開催された。日系企業は同州の製造分野のビジネスチャンスに注目している。主催者のパメリンドインドネシア(Pamerindo Indonesia)は「東ジャワ州を含む東インドネシアは、特に製造業の成長の可能性が大きい」としている。

展示会には例年、インドネシアローカル企業の来場が多いが、今回は日系企業でも複数の新規出展があったほか、台湾や中国、韓国企業の出展が目立った。主に日系製品の輸入販売および代理店業を行っているリヤディプトラマクムール(Riyadi Putra Makmur)の角之上鉄馬氏は「ジャカルタ近郊と比べて、当地での台湾や中国企業との価格競争は激しい」と指摘している。

今回初めて出展したSMCオートメーションインドネシア(SMC Automation Indonesia)は、ジャカルタ近郊を中心に空気圧機器を販売しており、インドネシア語でのトレーニングサービス、空気圧ラインの清浄化確認などのアフターサービスに力を入れている点が特徴だ。同社アドバイザーの上原伸男氏は「空気圧機器のような省力化機器は今後、インドネシアでもニーズが増えていくと考えている。スラバヤの日系企業やインドネシア企業への展開に力を入れていきたい」と、初出展への意気込みを語った。

インドネシア中央統計庁の統計によると、東ジャワ州の製造業の生産量伸び率は2018年に前年比7.19%増と堅調な成長を続けている。主要セクターは家具(14.27%)、金属(7.28%)、飲料(5.98%)、衣料品(5.18%)で、新たなビジネス展開先としての高いポテンシャルを持つ地域の1つだ。

主催者によると、今回の出展面積は3,600平方メートル、15カ国から175社が出展した。4日間の総来場者は約6,500人だった。次回は2020年7月15~18日に同じ会場で開催されれる。

写真 会場内のSMCオートメーションインドネシアの展示ブース(ジェトロ撮影)

会場内のSMCオートメーションインドネシアの展示ブース(ジェトロ撮影)

(北條恵理)

(インドネシア)

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