黒龍江省、上半期のGRP成長率は4.3％

中国黒龍江省統計局の8月7日の発表によると、同省の2019年上半期の域内総生産（GRP）は前年同期比4.3％増の6,461億元（約9兆6,915億円、1元＝約15円）だった（表参照）。成長率は前年同期（5.5％増）と比べ1.2ポイント低下した。産業別では、サービス産業によるGRPの伸びへの寄与率が75.6％となり、GRPを3.3ポイント引き上げた。

一定規模以上の企業（注）の工業付加価値額は前年同期比2.7％増となり、前年同期比で1.2ポイント低下した。設備、食品、冶金（やきん）、医薬、建材、紡織などの業種の伸びが比較的高く、うち、ハイテク製造業は16％増となった。固定資産投資総額は3.5％増と、前年同期比で3.2ポイント上昇した。

貿易総額は933億4,000万元で、輸出が162億8,000万元、輸入が770億6,000万元だった。相手国・地域別では、「一帯一路」沿線国向けが急増しており、ロシア向けが前年同期比で20.3％増の642億7,000万元、サウジアラビア向けが19.6倍となる34億4,000万元だった。

消費面では、社会消費品小売総額が前年同期比6.4％増となり、前年同期と横ばいとなった。装着式のスマート設備（27.3倍）、パソコンおよび関連部品（89.2％増）、スマート携帯（41.1％増）、新エネルギー車（12.8％増）などの小売額の伸びが高かった。

黒龍江省政府は、2019年通年のGRP成長率の目標を前年比5％以上に設定しているが、上半期は同水準を0.7ポイント下回った。

（注）その年の主な業務による売上高が2,000万元以上の工業企業。

（李穎）