京東クラウド、中国東北地域初のデジタル経済産業パークの稼働開始

(中国)

大連発

2019年08月16日

中国遼寧省商務庁の8月2日付の発表によると、「京東クラウド(遼寧)デジタル経済産業パーク」が同省の瀋撫新区で稼働開始した。中国の電子商取引(EC)大手の京東(JD.com)が手掛ける東北地域初のデジタル産業パークとなる。

商務庁の関係者によると、パークの開業式で、京東は遼寧省内の食品・飲食、貿易、技術開発などの分野における50社超の企業との間で、京東が有するオンライン通販や物流、クラウドなどの利用に関する協力覚書を締結した。それら企業向けに、同社のクラウドを活用した展示販売のプラットフォームの提供、EC導入サポート、ビッグデータと人工知能(AI)の導入サポートなどを行っていく方針だ。京東はパークを「EC企業の本社集積地」「クラウドコンピューティング・ビッグデータ産業拠点」とし、今後5年間で計200社の企業の誘致と育成を計画している。

瀋撫新区は、2017年に設立された省政府直轄の新区で、瀋陽市と撫順市の間に位置し、2018年9月に国務院により改革イノベーションモデル区として認められた。同年12月に通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と「華為(遼寧省)人工知能イノベーションセンター」の建設に関する戦略協力契約を、また、6月には中国インターネット大手のテンセントと覚書を締結している。

(李穎)

(中国)

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