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アルゼンチン予備選挙、マクリ大統領が大差で敗れる

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2019年08月13日

アルゼンチン大統領選挙の予備選挙(PASO)が8月11日に行われ、中道右派のマウリシオ・マクリ現大統領が、野党候補で中道左派「すべての戦線」のアルベルト・フェルナンデス元首相に約15ポイントの大差を付けられ敗北する結果となった。

予備選挙は、開票率98.75%の時点で、フェルナンデス氏の得票率が47.66%、マクリ大統領が32.09%、ロベルト・ラバーニャ元経済相が8.23%と続いた(表参照)。なお、予備選挙で得票率1.5%以上を獲得した各政党や連立政党における最多得票者が、10月27日の大統領選挙の本選に進むことができるため、本選挙ではフェルナンデス氏やマクリ大統領を含む6人の戦いとなる。

表 アルゼンチン大統領選挙の予備選挙の結果(開票率98.75%)

フェルナンデス氏の高得票率、決選投票に持ち込まれない可能性も

今回の結果のポイントの1つが、フェルナンデス氏の高い得票率だ。フェルナンデス氏の優位は予備選挙前から各種世論調査やメディアで伝えられており、5ポイント程度の差が見込まれていた(2019年7月26日記事参照)。このため、マクリ大統領が得票率でどこまで迫れるかが焦点だった。アルゼンチンの憲法上、本選挙で45%以上を獲得する、もしくは得票率40%以上かつ2位との差が10ポイント以上の候補者が勝利となる。従って、今回の予備選挙の結果だけみると、11月24日の決選投票に持ち込まれない可能性が出た。

マクリ大統領はブエノスアイレス州での巻き返しが肝要

与党連合は、アルゼンチン第2の州であるコルドバ州(得票率48.18%)とブエノスアイレス自治市(44.71%)の2地区のみの勝利だった。アルゼンチンの総人口の約4割を占めるブエノスアイレス州においては、フェルナンデス氏が50.65%、マクリ大統領が29.88%と差が開いた。マクリ大統領が10月27日の本選挙、また11月24日の決選投票に持ち込むためには、同州での票獲得がポイントとなる。

マクリ大統領は8月11日夜、敗北宣言を行った場で「(10ポイント以上の大差がついたことは)悪い選挙結果」と総括した。他方、フェルナンデス氏は、同日深夜に勝利宣言を行った。集まった支持者を前に感謝の言葉を述べるとともに、今後の目標として、公共教育の充実化、中小企業への支援、雇用の確保、高齢者への年金補填(ほてん)、連邦制の立て直しなどに触れた。

なお同日、ブエノスアイレス州知事選挙の予備選挙も行われ、開票率98.57%で、野党の「すべての戦線」党に属するキシロフ候補(元経済相)が得票率49.34%を獲得し、現職のマリア・エウヘニア・ビダル候補の32.56%に大差を付けて勝利した。

(紀井寿雄)

(アルゼンチン)

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