「香港ブックフェア」「スポーツ&レジャー・エキスポ」で日本の観光地をアピール

(香港)

香港発

2019年08月02日

香港最大の書籍・文具の見本市「第30回香港ブックフェア」(注1)と、スポーツ用品や旅行・観光商品・サービスを販売・紹介する「第3回香港スポーツ&レジャー・エキスポ」が同時に7月17~23日、香港会議展覧センターで開催された(注2)。

同センター5階の「香港スポーツ&レジャー・エキスポ」の会場に併設されたジャパンパビリオンには、在香港日本総領事館、日本政府観光局(JNTO)、地方自治体や民間企業合わせて約40団体が出展し、日本観光に関する最新情報を発信した。

開催時期が夏休みと重なったため、ブックフェアには学生や子供を含め、大勢の家族連れが来場した。ジャパンパビリオン内に設置されたゲームを楽しんだり、家族旅行の準備のために旅行先の情報を収集したりする親子の姿も見られた。

日本へのインバウンド観光客が200万人を超える香港は、日本にとっていわゆる「ドル箱」市場だ(注3)。

日本の風景を再現する「写真スポット」を設置したブースや、香港人にまだなじみのないニッチな観光スポットをアピールしたブースもあった。また、人気アニメのロケ地を地域別に分け、来場者に好きなアニメをシールで投票してもらい、四国などまだ比較的になじみの薄いアニメロケ地の知名度向上に努めたブースもあった。

写真 会場の様子(香港貿易発展局提供)

会場の様子(香港貿易発展局提供)

このほか、日本の店舗で使用可能なクーポンがダウンロードできるアプリを香港人に紹介する企業もあった。

(注1)「香港ブックフェア」と「香港スポーツ&レジャー・エキスポ」の入場券は共通。

(注2)「香港ブックフェア」は今回で30周年を迎えた。会期中は児童書、雑誌、小説、ガイドブックなどの書籍が販売され、文化関連のイベントも開催された。香港の不安定な社会情勢にもかかわらず、入場者数は累計98万人に達した。

(注3)2018年の香港からの訪日観光客数は前年比1.1%減の220万人と、国・地域別にみると、中国、韓国、台湾に次いで4位となった。

(カン・カレン)

(香港)

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