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EU、ブレグジットめぐる離脱協定案の見直しに難色

(EU、英国)

ブリュッセル発

2019年08月21日

欧州理事会のドナルド・トゥスク常任議長は8月20日、前日付の書簡で英国のボリス・ジョンソン首相が英国のEU離脱(ブレグジット)をめぐる離脱協定案からバックストップ条項の削除を求めたことを受け、ツイッターにコメントを投稿。EUとして、この要請に応じない考えを示唆した。

EU側にはバックストップ条項めぐる譲歩姿勢なし

北アイルランド地域での国境管理の厳格化を回避するためのバックストップは、離脱後に開始する通商協定を含む将来関係についての協議が妥結しない場合に、EU・英国間で何らかの代替策に合意するまでの間、英国をEU関税同盟内にとどめることを定めた条項で、EU・英国間で合意済みの離脱協定案に盛り込まれている。離脱協定をめぐる交渉時には、北アイルランド地域での国境管理復活を回避するための安全策としてEU・英国双方の政府間で合意したが、ジョンソン首相は同条項を「非民主的」と批判し、離脱協定案から除外することを主張している(2019年7月24日記事参照)。

トゥスク常任議長はツイッターで、このバックストップについて「代替策が見つかるまでの間、アイルランド島における厳格な国境管理を回避するための保険」と指摘、その必要性を強調した。また、「現実的な代替策を提案することもなく、バックストップに反対することは国境管理復活を支持しているのと同じだ」との認識も示し、バックストップをめぐるジョンソン首相の提案に応じない姿勢を示した。

欧州議会でブレグジット問題対策グループの座長を務めるギー・フェルホフスタット議員(ベルギー選出)も、同日付のツイッターで「欧州議会内で離脱協定案からバックストップの削除を支持する意見が過半数を占めるとはみていない。(バックストップ条項はEU・英国で)誠意をもって交渉し、アイルランド島の人々からも支持されている必要不可欠な保険的措置だ」との見解を発信している。

(前田篤穂)

(EU、英国)

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