2020年米大統領選挙の世論調査、民主党上位候補者の支持がトランプ氏を上回る

(米国)

米州課

2019年08月30日

米国コネチカット州のキニピアク大学が8月28日に発表した世論調査結果外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると(注)、2020年の大統領選挙でドナルド・トランプ大統領と民主党の上位候補者の対決を想定した問いに対して、民主党候補者の各氏がトランプ氏を上回る支持を獲得した。

ジョー・バイデン氏が54%に対して、トランプ氏が38%、バーニー・サンダース氏、エリザベス・ウォレン氏、カマラ・ハリス氏、ピート・ブッティジェッジ氏の各氏もトランプ氏を上回った(表1参照)。

同大学では、トランプ氏の支持率が伸びなかったのは、2016年の大統領選挙でトランプ氏に投票した白人女性層が離れたことを理由に挙げている。

各候補者の詳細は、2019年8月28日記事参照

表1 ドナルド・トランプ氏と民主党候補A氏の直接対決では、いずれに投票するか

「今日選挙が行われれば、民主党の予備選で誰に投票するか」という問いに対して、バイデン氏が32%と引き続きリードし、2位以下はウォレン氏(19%)、サンダース氏(15%)、ハリス氏(7%)、ブッティジェッジ氏(5%)だった。

トランプ大統領の仕事ぶりについて「認める」が38%、「認めない」が56%であった。7月の前回調査と比較すると、「認める」が2ポイント下がり、「認めない」が2ポイント上がった。これまで、「認める」が「認めない」を上回っていた経済でも、「認める」が「認めない」を下回る結果となった(表2参照)。

表2  各項目でのドナルド・トランプ氏の仕事ぶりについて

また、米国の状況に満足しているかという問いには、6割が不満足と回答した(「満足」36%)。

トランプ大統領が経済に貢献しているのか、経済を害しているのかという問いに対しては、「貢献している」が37%、「害している」が41%で、「害している」が「貢献している」を上回った。

同大統領が米国を統一しようとしているか、分断しようとしているかという問いには、6割が「分断しようとしている」と回答した(「統一しようとしている」30%)。

キニピアク大学世論調査アナリストのメアリー・ショウ氏は「今回のトランプ氏と民主党候補者の仮定の直接対決では、40%がトランプ氏の上限とみられる。この数字は、大統領の仕事ぶりを「認める」とする支持率に関連している」と分析している。

(注)調査の実施時期は8月21~26日、対象者は全米の有権者1,422人、うち民主党支持者648人。

(松岡智恵子)

(米国)

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