メルコスール・韓国FTA第3回交渉、2020年内の合意に向け進捗

(アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、メルコスール、韓国)

ブエノスアイレス発

2019年07月25日

ウルグアイ外務省は7月12日、第3回メルコスール・韓国自由貿易協定(FTA)交渉外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを7月8日から12日にかけてウルグアイの首都モンテビデオで実施したと発表した。

発表によると、今回のラウンドでは12のワーキンググループに分かれて協議を進めた。具体的には、市場アクセス、サービス貿易・電子商取引および投資、原産地規則、衛生および植物検疫措置(SPS)、貿易面での技術的障壁(TBT)、紛争解決、制度に関する規定、知的財産権、競争政策、政府調達、貿易救済措置および貿易円滑化などで、メルコスールと韓国の交渉責任者は、交渉プロセスは2020年半ばに終了し、国際貿易の最新の規制動向に沿った広く包括的な合意が実現できるだろうとしている。

アルゼンチンの「バエ・ネゴシオス」紙(7月18日)がメルコスール関係者に行った取材によると、今回の交渉では幾つかの進展は見られたものの、どの章もまだ妥結には至っておらず、リクエスト・アンド・オファーの交換は2020年2月まで続くだろうとしている。また、メルコスールは農産物の市場拡大を狙うが、農業分野の交渉は難航しそうだと関係者は指摘する。韓国側は自動車、自動車部品、電子製品のメルコスールへの輸出拡大を期待している。

(高橋栞里)

(アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、メルコスール、韓国)

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