2020年米大統領選挙の世論調査、ハリス氏の勢い弱まる

(米国)

米州課

2019年07月31日

7月29日にキニピアク大学が発表した世論調査(注)の結果によれば、6月末に実施された米国大統領選挙の民主党候補者討論会の直後では、カマラ・ハリス氏の支持率が伸びたが、今回の調査結果ではハリス氏の勢いが弱まり、ジョー・バイデン氏がリードを広げた。

「今日選挙が行われれば、民主党の予備選で誰に投票するか」という問いに対して、バイデン氏が34%とリードし、2位以下はエリザベス・ウォレン氏(15%)、ハリス氏(12%)、バーニー・サンダース氏(11%)となった(表1参照)。ハリス氏は、前回20%とバイデン氏に迫ったが、今回は伸び悩んだ。

各候補者の詳細は、2019年7月30日記事参照

表1 民主党の予備選挙で誰に投票するか

また、「投票する・しないにかかわらず、誰の政策が最も良いと思うか」という問いに対しては、ウォレン氏が26%と前回(31%)よりやや下がったものの1位を維持した。2位以下は、バイデン氏(21%)、サンダース氏(16%)、ハリス氏(6%)という結果だった。

また、大統領選挙でドナルド・トランプ大統領に勝てる可能性がある候補者としては、バイデン氏への支持が51%と圧倒的に高かった。サンダース氏(10%)、ハリス氏、ウォレン氏(同率の8%)が続いた。

大統領選挙でトランプ氏に投票するかという問いに対しては、54%が投票しないと回答し過半数を占めた。5月21日発表の調査結果と同率だった。

トランプ大統領の仕事ぶりについては、「認める」が40%、「認めない」が54%となった(表2参照)。6月の前回調査と比較すると、「認める」が2ポイント下がり、「認めない」が1ポイント上がった。

表2 ドナルド・トランプ大統領の仕事ぶりの評価

(注)調査の実施時期は2019年7月25~28日、対象者は全米の有権者1,306人で、うち民主党支持者は579人。

(松岡智恵子)

(米国)

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