中国人消費者を対象にした日本酒セミナーが上海で開催

(中国)

上海発

2019年07月26日

在上海日本総領事館の多目的ホールで7月19日、中国の日本酒愛好家を対象とした日本酒セミナーが開催された。

セミナーの講師は、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)の名誉酒匠で、中国人消費者向けに日本酒についての著書を共著した欧子豪氏が務めた。セミナーには、約100人の中国の一般消費者が参加した。参加者の大部分は20代から30代の女性だった。

セミナーでは、日本酒の起源が中国の紹興酒文化にあることなどを紹介した。また、(1)切り子やおちょこ、とっくりなどの酒器、(2)燗(かん)や冷やなど日本酒を飲む際の温度の多彩さ、(3)精米歩合により純米から吟醸、大吟醸など分類が変わること、(4)日本酒の保存方法・温度管理などについて説明があり、講演と同時に、3種類の日本酒のテイスティングが行われた。

主催者によると、中国大陸では日本酒のセミナーは一般消費者向けが中心だが、日本酒市場が定着している台湾では一般消費者に加え、レストラン関係者向けのセミナーが好評だ。また、台湾ではワインの愛好者に日本酒の魅力を伝えることで日本酒市場が広がったことから、今後、中国でも同様の広がりが期待できるという。

写真 セミナーの様子(ジェトロ撮影)

セミナーの様子(ジェトロ撮影)

(内田剛)

(中国)

ビジネス短信 dcd6e5c2d2fe06ca