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アフリカ最大規模のコンテナ港タンジェMEDに2つ目が開港

(モロッコ)

ラバト発

2019年07月09日

モロッコのタンジェで6月28日に国際物流港のタンジェMED2の開港式が開催され、ムーレイ・エル・ハッサン皇太子がモハメッド6世国王の代理として参加した。

地中海最大になるコンテナ港、タンジェMED港

タンジェMED1では、2008年から2つのターミナルが稼働した。2018年時点で約347万TEU(20フィートコンテナ換算単位)のコンテナ取扱貨物量を持つアフリカ最大のコンテナ港となっている。

今回開港したタンジェMED2にも2つのコンテナターミナルがあり、ターミナル4は2019年1月に運用を開始し、ターミナル3は2020年に運用開始の予定。両ターミナルの合計で600万TEUのコンテナ取扱能力を持つ見込み。タンジェMED1と合わせた、タンジェMED港全体のコンテナ取扱能力は900万TEUを超える予定で、地中海最大規模となることが見込まれる。これにより、欧州~アフリカ間および地中海~大西洋間をつなぐ、国際物流と貿易ハブとしての地位をさらに高めるものとみられる。

タンジェエリアに900社以上が拠点設立

タンジェMED港は、タンジェ地中海特別庁(TMSA)が管轄。TMSAは政府所有の公的機関で法人格も有し、タンジェエリアの複数のフリーゾーン(2019年5月20日記事参照)やインダストリアルゾーンも管轄する。TMSAが管轄するエリア全体での投資総額は880億ディルハム(約9,680億円、DH、1DH=約11円)以上。タンジェMED2のターミナル4を運営するAPMターミナル(オランダ)の親会社であるAPモラー・マースク・グループ(デンマーク)は、同ターミナルに100万DHを投資した。また、900社以上がタンジェエリアに拠点を設立し、7万5,000人以上の直接雇用を創出している。

タンジェMEDの新投資プログラムを発表

式典では、フアド・ブリニTMSA長官がスピーチを行い、タンジェMEDの業績と2025年までの開発の見通しについて説明した。ブリニ氏は、モロッコとアフリカ大陸双方の物流競争力を強化し、世界の物流における主要プレーヤーとしてのモロッコの役割を高めることを目的とした90億DHの新投資プログラムを発表した。このプログラムには、国王によるタンジェMED推進計画の一環として、港湾処理能力の拡大と、モロッコの工業・農業輸出の成長を支援するための新たな促進区域の開発が含まれているという。

タンジェMED港は、モロッコと77カ国186港を結ぶ国際貿易港だ。2018年時点で、国連貿易開発会議(UNCTAD)の定期船サービスやコンテナ取扱能力などを測る指数「UNCTAD Liner Shipping Connectivity Index」において、モロッコは16位に位置している(日本は14位)。

(和田夏音、本田貴子)

(モロッコ)

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