カクテルで焼酎の魅力・可能性を発信、カリフォルニア州で焼酎セミナー・商談会開催

(米国)

ロサンゼルス発

2019年07月29日

ジェトロは7月12日にカリフォルニア州のサンフランシスコ市内、14日にロサンゼルス市内において、焼酎の販売促進・知名度向上を目的とした「スピリット・オブ・ジャパニーズ・ショウチュウ(The Spirit of Japanese Shochu)」を開催し、日米合わせて10社の蔵元・企業が出展した。イベントには、地元のバーやレストラン関係者、ディストリビューター、インポーター、メディアなど、約150人が参加した。

第1部では、ソムリエでジャーナリストでもあるエドワルド・ディングラー氏による焼酎の歴史や造り方などに関するエデュケーションセミナー実施した。原料の異なる5種類の焼酎をストレートで提供し、原料の違いを味わうことに加え、現地のバーやレストランに対して焼酎を浸透させるため、焼酎を使ったカクテルを5種類味わってもらい、カクテルによる焼酎の魅力発信を図った。第2部では、10社の蔵元・企業がそれぞれブースを構え、来場者に各蔵元・企業の焼酎を試飲してもらい、焼酎の魅力を直接アピールしながら活発な商談を行った。

写真 ロサンゼルスでのエデュケーションセミナーの様子(ジェトロ撮影)

ロサンゼルスでのエデュケーションセミナーの様子(ジェトロ撮影)

これまで焼酎を飲んだことがない来場者も多かったが、「香りがよく、異なる原料が使われていて面白い」「カクテルに向いている」「糖分が低く健康的なところがいい」といった声が多かった。また、「焼酎はまだ知られていないスピリッツのため、目新しい物好きのアメリカ人にとっては非常に魅力的」と、今後の焼酎の可能性を指摘する声もあった。

写真 サンフランシスコでの商談会の様子(ジェトロ撮影)

サンフランシスコでの商談会の様子(ジェトロ撮影)

ここ数年、日本の蔵元と米国の販売会社が共同して、米国市場に売り込んで行くケースが見られており、今回参加した10社のうち3社がそのような企業だった。また、現地のバーやレストランで焼酎を普及させるため、ボトルデザインを現地向けに変更しようと努力をする蔵元・企業も増えており、米国向け焼酎輸出に取り組む姿勢が変わりつつある。

(山口真功、パイク千佳)

(米国)

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