ベネズエラの第1四半期GDP成長率は前年同期比マイナス39.9%

(ベネズエラ)

米州課

2019年07月05日

ベネズエラの野党が占める国民議会(Asamblea Nacional)の財政委員会において、野党のアンヘル・アルバラド議員は7月2日、ベネズエラの2019年第1四半期のGDP成長率が前年同期比マイナス39.9%だったと発表した。また、2013年第1四半期と比較すると、マイナス64.4%と大幅な落ち込みになった。

ベネズエラには、制憲議会(Asamblea Nacional Constituyente)と国民議会の2つが存在する。前者は全議員がニコラス・マドゥロ大統領派で占められているもので、後者は2019年1月23日に暫定大統領就任を宣言したフアン・グアイド氏が率いている。ベネズエラでは、統計当局からの経済指数の発表がほとんどないため、国民議会が独自に調査する数値が参考になる。

民間調査会社は2019年のGDP成長率をマイナス33.9%と予測

民間調査会社のアリスティムニョ・エレラ&アソシアドスは7月1日、ベネズエラの2019年の実質GDP成長率の予測値を、前年比マイナス33.9%と発表した。セクター別では、金融・保険がマイナス29.2%、運輸がマイナス40.1%、製造業がマイナス39.7%、商業がマイナス38.1%、石油部門がマイナス28.7%、政府・公共サービスがマイナス42.4%とした。

(志賀大祐)

(ベネズエラ)

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