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ブラジルとチリ間で有機認定基準の同等性認める

(ブラジル、チリ)

サンパウロ発

2019年07月29日

ブラジル農業・畜産・供給省は4月1日、ブラジルとチリがオーガニック製品の基準認証の同等性を認め、同月から運用開始することを発表した。2018年8月に本件に関する覚書が締結されており、4月1日から発効している。これにより、ブラジルとチリそれぞれで取得したオーガニック認証が相手国でも使用できるため、相手国で認証申請を行う必要がなく、両国間の有機食品の貿易増加が期待される。

特徴として、両国が互いのPGSシステム(注1)による有機認証を認めることが挙げられる。第三者機関を通じた国際認証取得は高コストなため、これまでは資金力のある大規模な有機生産者が有利に取得できていた。今回、PGSシステム含む相互承認が可能となったことにより、中小規模の生産者の認証取得が容易になり、海外市場への参入が見込まれる。

農業・畜産・供給省の有機生産コーディネーターであるビルジニア・リラ氏は、6月6日にサンパウロで開催されたラテンアメリカ最大のオーガニック・ナチュラル製品見本市「BioFachラテンアメリカ」(6月5~8日)に参加し、「両国間の覚書は5年間有効で、その後も自動更新される」と述べた。また、輸出製品のパッケージに両国の有機マークを貼付する必要があることも紹介した。現時点で相互認証の対象となる有機製品は、チリまたはブラジルで生産された未加工農作物、チリまたはブラジルの有機原材料を用いて両国で加工された食品に限るが、将来的には対象製品を増やしていく方針であることも強調した。

ブラジルのオーガニック・持続可能生産協議会(Organis)によると、協議会の会員企業11社で算出したブラジルの2018年の有機市場は前年比20%増の40億ドルとなった。Organisによると、2018年の輸出による売り上げは約1億8,000万ドルで、主に有機原料が輸出されている。

農業・畜産・供給省に認定されている有機生産者は、2012年の約6,000から7月時点では1万9,552と、3倍以上増加している。うち、認証取得に当たり第三者機関を利用している有機生産者は44%、PGS認証が32%だった(注2)。有機市場の拡大が見込まれる。

(注1)PGSシステム(Participatory Guarantee Systems)は参加型有機認証システムと呼ばれ、地域に焦点を当てた有機農産物の品質保証システムで、消費者、生産者が中心となって農場の調査や認証を行う。第三者認証機関による認証と比較しコスト削減につながる。

(注2)ブラジルでは第三者認証、PGS認証のほか、OCSシステムがある。生産者は農業・畜産・供給省に登録されているSocial Control Organization(OCS)に加盟し、有機認証のマークなしで見本市や小規模市場での直接販売が可能になる。

(高橋ルシア)

(ブラジル、チリ)

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