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国有造船大手2社、国際競争力の強化に向け統合へ

(中国)

上海発

2019年07月09日

7月1日、国有造船大手2大グループの中国船舶工業集団(CSSC)と中国船舶重工集団(CSIC)傘下の上場子会社8社は一斉に公告を出し、親会社の両社が統合に向けた準備を進めていることを発表した。株式構成や具体的な経営体制はまだ固められておらず、政府関連部門の許認可も今後、必要になってくる。

両グループは1999年7月、当時の中国船舶工業総公司を分社化するかたちで、上海に本拠地を置くCSSCと北京に本拠地を置くCSICとしてそれぞれ独立した。同業2社を競争させ、経営に生き詰まった国有セクターを再構築する狙いがあった。

しかしここ数年、世界的に建造需要が低迷し、中国、日本、韓国を中心とする造船メーカー間の受注競争は激化している(表参照)。世界最大の造船グループである韓国の現代重工業も大宇造船海洋に対する買収を進めており、造船業界では大規模化を図る統廃合が続いている。

表 世界主要国の造船指標

北京に本拠地を置くCSICは、傘下に上場会社5社を擁する中国最大の造船グループだ。空母などの軍用船をはじめ、コンテナ船、石油・ガス輸送船などの商用船においても設計、部品調達力が高い。これに対し、国内2位のCSSCは、電子機器の生産や船舶の製造などを得意としている。両グループの2018年の売上高は合計で4,179億元(約6兆6,864億円、1元=約16円)に達し、統合後は規模や経営資源の面において国際競争力の向上につながることが期待されている。

国有企業の再編は今後も続く見込み

両造船グループが統合される背景には、政府主導による過剰生産能力の削減に加え、石炭や鉄鋼、非鉄金属、船舶製造、電力、建材などを中心とする業界再編がある。これまでも、世界2位の鉄鋼メーカーである中国宝武鋼鉄集団、世界最大の鉄道車両メーカーである中国中車、中国海運トップの中国遠洋海運集団などの巨大な国有グループが誕生したが、グローバル市場で勝ち抜くため、国有企業の統廃合は今後も行われていくと見込まれる。

(劉元森)

(中国)

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