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ムハンマド皇太子の動向に注目、次回ホスト国としての威信みせる

(サウジアラビア)

リヤド発

2019年07月01日

6月28~29日の日程で開催されたG20大阪サミット(首脳会議)に、中東地域からはサウジアラビアが、トルコとともに参加した。今回のサウジアラビアの代表が常にその動向が注目されるムハンマド・ビン・サルマン皇太子だったこともあり、当地でも連日、各紙が主に外電やサウジアラビア国営通信(SPA)を引用するかたちで、皇太子の動向を報じていた。

6月29日付の現地英字紙「アラブ・ニュース」と「サウジ・ガゼット」はともに、改革を推し進めるムハンマド皇太子の功績を評価しようと、6月29日に開催された米国との2国間会談について、特にトランプ大統領による「サウジアラビアの国家改革では、素晴らしい取り組みをした」という賞賛のコメント部分を取り上げていたことが印象的だった。

また、2020年のG20が初めて中東地域で開催され、サウジアラビアがホスト国となっていることもあり、今回のG20の集合写真でムハンマド皇太子が、前回ホストのアルゼンチンのマクリ大統領とともに、安倍晋三首相を挟むかたちで存在感を示していたことも、国の威信を高めることになったといえるだろう。

G20閉会セッションで、ムハンマド皇太子は、より複雑化し、相互に関わる課題に直面している世界において、これまで以上の国際協調・調整の必要性、WTO体制の改革、デジタルエコノミーにおける税制の必要性、人工知能(AI)およびIoT(モノのインターネット)などの技術革新のさらなる可能性などを強調するとともに、持続可能な成長のためには女性のエンパワーメントおよび若年層がカギとなり、起業家、中小企業を支援していくとした。また、気候変動および温室ガス排出削減および環境問題を、次回会合の議題に含めることにも言及した(6月29日付サウジアラビア国営通信外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

その他の報道では、G20サミット開催前に、6月26日付ロンドン発行のアラビア語紙「アッシャルク・アルアウサト」が安倍首相のインタビュー記事を掲載し、6月27日付の現地英字紙「アラブ・ニュース」も「オピニオン」欄に安倍首相の寄稿を掲載した。この寄稿は、G20サミットの議題のうち、(1)自由かつ公正な貿易、(2)デジタル経済、(3)環境問題に取り組むイノベーションについて言及するとともに、第二次世界大戦後の高度経済成長、東日本大震災からの復興などを経て、令和の新しい時代に入った日本を強調し、ホスト国としての責任と誇りを感じられる内容だった。

(柴田美穂)

(サウジアラビア)

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