ジョンソン英首相、閣僚や補佐官などの人事を確定

(英国)

ロンドン発

2019年07月26日

7月24日の首相就任を受けて内閣改造に着手した(2019年7月25日記事参照)英国のボリス・ジョンソン首相は、25日朝までに閣僚人事を固めた(表参照)。

表 ボリス・ジョンソン内閣

ジョンソン首相は閣僚人事に並行して側近の人事も進めた。首相首席補佐官には、エドワード・リスター元ロンドン市長首席補佐官を指名。ジョンソン首相がロンドン市長の時に支えた行政手腕に定評がある。上級補佐官には、2016年の国民投票でEU離脱派の超党派団体「ボート・リーブ(離脱に投票を)」のキャンペーンを指揮したドミニク・カミングス氏を任命。歯に衣着せぬ言動と強烈な個性で反発も多いが、精緻な分析と実務能力は折り紙つきで、英国のEU離脱(ブレグジット)に関するジョンソン政権の政策のカギを握りそうだ。同じくブレグジットで重要な役割を担う欧州担当補佐官に、ジョンソン氏が外相時代に支えたデービッド・フロスト元外相特別補佐官を、産業界を担当する補佐官には、英メディア大手スカイのアンドリュー・グリフィス最高執行責任者(COO)兼最高財務責任者(CFO)を招聘(しょうへい)した。

(宮崎拓)

(英国)

ビジネス短信 36169eec5f16ded6