香港スタートアップに日本のイノベーション環境を説明、ジェトロとLimeHK共催イベント

(香港)

香港発

2019年07月08日

ジェトロとアクセラレーターのLimeHKは6月24日、香港のコワーキングスペース「Kr Space」(注1)で、「Waves of Innovation-Trends in Japan and Hong Kong」をテーマにした交流イベントを開催した。香港スタートアップ企業や政府機関、投資者が82人来場した。

写真 講演の様子(ジェトロ撮影)

講演の様子(ジェトロ撮影)

講演では、ジェトロ香港・対日投資部のケリー・リー・スーパーバイザーが日本の投資環境やイノベーション環境を説明した後、プロジェクトニッポンの松谷卓也最高経営責任者(CEO)が10月に東京で開催される「イノベーションリーダーズサミット(ILS)」(注2)を香港のスタートアップに紹介した。また、松谷CEOとLimeHKの創設者Michael Yip氏、Patrick Leung氏でパネルディスカッションを行い、日本のスタートアップエコシステムについて語った。

写真 パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

パネルディスカッションでは、「香港スタートアップが契約を勝ち取るには、どういった要素が必要か」「香港と日本の言語や文化、商習慣の違いを乗り越えるために何かアドバイスはあるか」「日本ではバイオテック分野のスタートアップは求められているか」といった質問が相次いだ。

松谷CEOは「香港人の日本に対する反響に驚いた」「香港は市場規模が小さく、グローバル展開を積極的に考える企業が多いため、将来性を感じた」とコメントした。

(注1)中国のコワーキングスペース「Kr Space」は、2018年に香港に進出し、中心部の銅鑼湾(コーズウェイベイ)、湾仔(ワンチャイ)に2拠点を有している。

(注2)イノベーションリーダーズサミット(ILS)は、アジア最大規模のオープンイノベーションイベント。その中の「パワー・マッチング」では、大手企業100社以上、スタートアップ500社以上が集結し、1,800件以上の商談が行われる。ILSは世界各国のスタートアップを積極的に誘致している。

(カン・カレン、出沼順子)

(香港)

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