2018年上海の展示会関連産業の収入は1,400億元

(中国)

上海発

2019年07月04日

「2019国際展示会業CEO上海サミット」が6月19日に上海市青浦区で開催され、「2018上海展示会業白書」が公表された。

上海市展示会業協会会長の桑敬民氏は「上海では2018年に計1,032回の展示会が開催され、うち、約300回が国際展示会で全体の約30%を占め、上海が世界的な展示会開催地の主要都市となった」と述べた。

米国ラスベガスで開催される「CES」やスペイン・バルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス」など世界的に有名な展示会が、2015年から上海で開催されるようになるなど、近年、国際展示産業の市場参入の動きもみられる。国際見本市連盟(UFI)が認証する国際展示会は年間で25件に上り、香港と並びアジアのトップとなっている。

2018年の展示総面積は、中国全土トップの1,880万平方メートルとなり、この10年で約2.7倍に拡大した。うち、国際展示会が約75%の1,415万平方メートルを占めた。また、10万平方メートル以上の規模の展示会が42回、うち、30万平方メートル以上の大型展示会が6回開催されたという。

上海市商務委員会は2018年8月、「国際会議・展示会の都を建設のための行動計画(2018~2020年)」を発表した。行動計画では、2020年までに年間の展示総面積2,000万平方メートル、うち、国際展示会の占める割合を8割、10万平方メートル以上の規模の展示会を50回、展示関連産業の直接収入が180億元以上(約2,880億元、1元=約16円)、経済波及効果を1,600億元以上とすることが目標に設定された。

地元メディアなどの報道によれば、2018年の上海の展示関連業界の収入は、1,400億元に達し、2018年に初めて開催した「中国国際輸入博覧会」の効果が大きかったという。なお、2019年11月5日から、第2回中国国際輸入博覧会の開催が予定されており、上海市の展示会のさらなる規模の拡大や国際化の進展の行方に注目が集まっている。

(林真彦、徐暁蕾)

(中国)

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