上半期の自動車販売台数は前年同期比7.4%減

(チリ)

サンティアゴ発

2019年07月25日

チリ全国自動車産業協会(ANAC)の発表によると、2019年上半期の新車販売台数(バスなど大型車を除く)は、前年同期比7.5%減の18万7,020台だった。中央銀行は販売台数減少の理由として、過去最高となった家計債務の影響を挙げている。

ブランド別新車販売台数を見ると、トップ3はシボレー(シェア9.4%)、起亜(7.6%)、スズキ(7.6%)の順となっている(添付資料の表1参照)。シボレーは前年同期比2.3%増だったが、起亜、スズキについてはそれぞれ9.1%、11.9%減少した。多くのブランドの販売台数が前年同期比で減少する中、三菱自動車は19.4%増と好調で、中でもスポーツ用多目的車(SUV)が約2倍に増加した。

タイプ別にみると、乗用車は前年同期比11.6%減の7万1,986台、近年人気が上昇しているSUVは2.9%減の6万7,575台、商用車は12.9%減の1万6,559台、ピックアップトラックは3.8%減の3万900台だった(添付資料の表2参照)。このうち、日本ブランドの活躍が目覚ましかったのは、SUVとピックアップトラックだ。両車種の1~5月累計での販売トップ3は、SUVがトヨタの「RAV4」(2,790台)、日産の「QASHQAI(キャシュカイ)」(1,949台)、マツダの「ALL NEW CX-5」(1,835台)、ピックアップトラックが三菱自動車の「L-200」(4,560台)、トヨタの「HILUX(ハイラックス)」(2,936台)、日産の「NP 300」(2,519台)という結果だった。

エコノミストらは、2019年の新車販売台数の見通しを、年初の予想40万~42万台から38万~39万台へ下方修正している。

(佐藤竣平、岡戸美澪)

(チリ)

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