日本産和牛、ウルグアイに初めてお披露目

(ウルグアイ、日本)

ブエノスアイレス発

2019年06月17日

日本産和牛が6月13日、ウルグアイの首都モンテビデオに初めて到着した。鹿児島県産の和牛約20キロだ。両国間では、2018年12月に安倍晋三首相のウルグアイ公式訪問が実現した際、相互の牛肉輸出に合意した。その後、日本産和牛も2019年3月から実質的に輸出可能となり、今回、伊藤ハムの子会社サンキョーミートが初荷に取り組んだ。

7月10日には、ジェトロと在ウルグアイ日本大使館がモンテビデオで、日本産和牛プロモーションイベントを開催する。イベントでは、南米南部で活躍する料理人でもある大野剛浩氏が、現地の高級レストラン・ホテル関係者に向けて日本産和牛の魅力を紹介するとともに、自ら調理して、試食会も行う予定だ。

なお、ウルグアイ産牛肉の対日輸出は2月13日に開始されており、今回、相互輸出が実現したことになる(2019年2月15日記事参照)。

ウルグアイは人口350万の小国ながら、1人当たりの実質GDPが1万7,000ドルを超えており、中南米で最も高い。また、海外からウルグアイへの年間観光客は人口を超える400万人を記録する観光立国でもあり、最近ではイタリア人企業家ジュセッペ・シプリアーニ氏が率いるグループが4億5,000万ドルを投資して、WTOウルグアイラウンド会合の開催場所となったサンラファエル・ホテル跡地にカジノ・リゾートを建設する計画も発表している。

写真 現地に到着した日本産和牛(アイチ・ウルグアイ提供)

現地に到着した日本産和牛(アイチ・ウルグアイ提供)

(紀井寿雄)

(ウルグアイ、日本)

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