ジョージア州サバンナ港のコンテナ取扱量が増加傾向
(米国)
アトランタ発
2019年06月03日
ジョージア州港湾局の発表によれば、全米で貨物取扱量4位(東海岸ではニューヨーク港、ニュージャージー港に次いで2番目)のジョージア州サバンナ港の4月のコンテナ取扱量が前年同月比2.2%増の36万4,481TEU(20フィートコンテナ単位換算)となり、3月の41万326TEU(15.5%増)より減少したものの、前年同月の水準を上回った(図参照)。
直近1年間(2018年5月~2019年4月)の総コンテナ取扱数量は約448万TEUに達しており、これは前年同期と比較すると8.4%増になる。
特に、複合一貫輸送の取扱量が増えており、3月は8万2,135TEU、4月は7万6,000TEUと、前年同月比でそれぞれ26%、11%増加した。
サバンナ港からの鉄道の拡張工事も進む
サバンナ港で2018年3月に着工した新たな鉄道およびターミナルの建設工事(メーソンメガレールプロジェクト)は25%が完了しており、2019年10月までには新ターミナルの第1フェーズが稼働の予定だ。この拡張工事を通じて、鉄道で運搬可能な年間のコンテナ数が100万個まで倍増するほか、セントルイス、シカゴ、シンシナティといった内陸の大都市まで鉄道による直接輸送が提供可能となる。
メーソンメガレールプロジェクトのほかにも、ジョージア州港湾局ではコーディール・インランド・ポートおよびアパラシアン・リージョナル・ポートに続き、アトランタ北東のゲインズビルに、2021年にサバンナ港と鉄道でつながる同州3つ目のインランドポートの開設も計画している。州内北東部に拠点を置く企業にとって、アトランタ中心部の渋滞を避けて港まで鉄道輸送が可能になるなど、コストと時間の面での物流の向上が見込まれており、これらの鉄道拡張工事計画を通じて、サバンナ港のさらなる利用促進が期待される。
(石田励示)
(米国)
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