第2次モディ政権、閣僚名簿を発表

(インド)

ニューデリー発

2019年06月04日

インド大統領府は5月31日、第2次モディ政権の58人の閣僚名簿を発表した。このうち23人が新任となる。健康問題のため財務相の継続が難しいことを自ら発表していたアルン・ジャイトレー氏の後任には、これまで国防相を務めていたニルマラ・シタラマン氏が就任することとなった。また、新たな国防相には、インド人民党(BJP)の重鎮で、第1次モディ政権で内務相を務めていたラジ・ナート・シン氏が就任した。これまで鉄道相を務めてきたピユシュ・ゴヤル氏は、商工相を兼務することになった。また、道路交通・高速道路相を務めるニティン・ガドカリ氏は、中小零細企業相も兼務する。

他方、BJPの総裁で、今回の総選挙でBJPを圧勝に導いたアミット・シャーが初入閣し、内務相に就任した。今回の組閣で注目を集めた采配は、スブラマンヤム・ジャイシャンカール氏を外相に起用したことだ。同氏は前外務次官で、これまで米国、中国などでインド大使を歴任しており、米印の核合意や中印国境での緊張時において、外交方針の決定や各国との調整で活躍した人物だ。日本での勤務経験もあり、日本通とされる。第2次モディ政権の主な閣僚一覧は表のとおり。

表 第2次モディ政権の主要閣僚一覧

(古屋礼子)

(インド)

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