トルクメニスタン政府、観光分野で日本との協力を推進

(トルクメニスタン)

欧州ロシアCIS課

2019年06月18日

トルクメニスタン政府は、日本からの観光客誘致を積極的に推進する。在日トルクメニスタン大使館は6月28日に東京都内で、トルクメニスタンの旅行会社約25社が参加する商談会を開催する。

トルクメニスタン大使館によると、2018年に隣国のウズベキスタン政府が日本人への査証取得義務を撤廃して以降(2018年2月6日記事参照)、同国の首都タシケント、古都サマルカンドを経由し、トルクメニスタンを訪問する日本人ツアー観光客が増加した。トルクメニスタン大使館の査証発行数は2017年に約650程度だったが、2018年には900に増加、在日大使館以外で発行されるビザも含めると1,000以上と推測されている。現在、同国では3カ所の文化遺産(注1)がユネスコの世界遺産として登録されている

2018年には東京で、トルクメニスタンを含む中央アジア5カ国の旅行会社を対象に商談会が行われたほか日本旅行業協会(JATA)主催の「ツーリズムEXPOジャパン2018」にはトルクメニスタンから約10社が参加した。今回2019年の商談会はトルクメニスタン単独の商談会となり、20~25社が参加を予定しているという(注2)。6月末に首都アシガバード近郊で日系企業が参画する大型プラントが稼働する式典に合わせて、トルクメニスタン政府が用意したアシガバード~羽田間のチャーター機を利用し、6月26日に来日、6月30日に同便で帰国する。

5月末には、トルクメニスタンのグルバングルィ・ベルディムハメドフ大統領が日本人観光客向けにビザ発給手数料を軽減する決定をした(2019年5月31日記事参照)。このほか、在日大使館によると、日本人の5~50人の団体観光客を対象に、グループの代表1人がビザを取得すればグループ全員が入国を認められる「集団ビザ」制度創設の構想も出ており、トルクメニスタン本国で検討が進められているという。

(注1)国立歴史文化公園「古代メルフ」(トルクメニスタン東部)、クフナ・ウルゲンチ(ウズベキスタン国境)、「ニサのパルティア王国時代の城塞群」(アシガバード近郊)。

(注2)商談会に関する詳細・申し込みは、在日トルクメニスタン大使館に問い合わせのこと。

(高橋淳)

(トルクメニスタン)

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