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米国の対中制裁により、ベトナム、メキシコ、韓国、台湾からの輸入が増加

(米国、中国、ベトナム、韓国、台湾)

米州課

2019年06月24日

米国の2019年第1四半期(1~3月)の対中輸入額は前年同期比13.9%減少したが(2019年6月6日記事参照)、同四半期の他の主要国・地域からの輸入額の伸びを寄与度でみると、ベトナム(寄与度0.76ポイント)、メキシコ(0.74ポイント)、韓国(0.52ポイント)、台湾(0.37ポイント)からの伸びが顕著だった(表参照)。米国の対中制裁(追加関税)対象品目が拡大する中で、米国向け製品の輸入先が、中国からこれらの国・地域にシフトしていることが考えられる。

表 米国の主要国・地域からの輸入額(第1四半期)

そこで、対中追加関税対象品目の中国およびこれら国・地域からの輸入額を制裁弾別にみたところ、第1~3弾の対象品目の対中輸入額は407億ドルとなり、前年同期比で30.0%減少したが、メキシコから660億ドルと4.4%増加し、韓国から145億ドルで20.0%増、台湾からは88億ドルで25.0%増加した(添付資料の表1参照)。メキシコは第1弾の対象品目の伸びが9.9%増の230億ドルと顕著で、韓国は第3弾の対象品目の伸びが31.4%増の73億ドル、台湾も第3弾の伸びが33.4%増の62億ドルと目立った。また、ベトナムからは、第4弾候補の対象品目の輸入額が52.8%増の110億ドルと際立った伸びを示した。

中国からの輸入減少が顕著は品目を抽出して、これら5カ国・地域の輸入額を比較したところ、携帯電話(HTSコード8517.12.10)は、中国からが30.3%減の73億ドルとなり、中国の輸入シェアは22.3ポイント減少したが、ベトナムからは2.7倍の39億ドルに拡大した(添付資料の表2参照)。これは、韓国のサムスン電子が携帯電話の生産拠点を中国からベトナムにシフトしていることが主因とみられる。プリント基板実装品(HTSコード8473.30.11)は、中国からは74.6%減の9億2,700万ドルと大幅に落ち込み、輸入シェアは47.3ポイント減少したが、台湾からは3.5倍の9億7,300万ドルと急増し、中国を上回った。

スイッチング、ルーティング機器(HTSコード8517.62.00)は、中国からが29.2%減少し、ベトナムからは3.7倍の6億4,000万ドルに拡大した。シスコ・システムズやネットギア、アリス・インターナショナルなどのネットワーク機器メーカーがこれらの機器を輸入しているもようで、一部メーカーは中国での生産縮小を明らかにしている。

(中溝丘)

(米国、中国、ベトナム、韓国、台湾)

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