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2018年世界の天然ガス消費量は前年比5.3%増、1984年以降で最大の伸び

(世界、米国、中国)

米州課

2019年06月19日

2018年における世界の天然ガス消費量は3兆8,489億立方メートル(石油換算33億940万トン)で、前年比5.3%増と1984年以降で最大の伸びとなった。英国石油開発大手BPが6月11日に発表した2019年世界エネルギー統計(Statistical Review of World Energy 2019)PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で明らかになった。

天然ガス消費の伸びを牽引したのは、米国と中国だ。2018年米国の天然ガス消費量は8,171億立方メートル(前年比10.5%増)となった。また中国は、ロシアに次ぐ世界3位の天然ガス消費国で、2018年の消費量は2,830億立方メートル(17.7%増)となった。2018年の天然ガスの国内生産量をみると、米国は8,318億立方メートル(11.5%増)、中国は1,615億立方メートル(8.3%増)となっており、米国は国内消費量を上回っているが、中国は国内消費の4割強を輸入に頼っている。中国政府は、国内の大気汚染改善のため、産業部門や民生部門で石炭から天然ガスへの転換を進めており、これが天然ガスの需要を押し上げている。

2018年の世界の天然ガス貿易量は9,434億立方メートルで、前年比4.3%増と過去10年間の平均伸び率の2倍以上となった。このうち、パイプライン経由が5,124億立方メートル、液化天然ガス(LNG)が4,310億立方メートル(天然ガス換算)で、パイプライン経由の貿易量は依然大きいものの、前年比の伸びはパイプライン経由の0.4%増に対して、LNGは9.4%増と急増している。

2018年の世界のLNG貿易の伸びを牽引したのは、アジア諸国とりわけ中国で、中国のLNG輸入は735億立方メートルと前年の529億立方メートルから4割近く急増し、日本(1,130億立方メートル)に次いで世界2位のLNG輸入国となっている。

2018年の国別LNG輸出量は、カタール(1,048億立方メートル、前年比0.8%増)、オーストラリア(918億立方メートル、19.9%増)、マレーシア(330億立方メートル、8.5%減)、米国(284億立方メートル、65.4%増)、ナイジェリア(278億立方メートル、1.3%減)となり、米国は2017年の6位から、ナイジェリアとインドネシアを抜いて4位に浮上した。アラスカ州を除く米国本土48州からのLNGの輸出は2016年に始まったばかりだが、米国からの輸出は、米国天然ガス市場価格であるヘンリーハブに連動した価格設定が行われ、また仕向け先の制限がないため、最近ではアジアや欧州諸国への輸出が増加している。

(木村誠)

(世界、米国、中国)

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