「第3回日伯インフラ会合」、東京で初めて開催

(ブラジル、日本)

米州課

2019年06月13日

東京都内で6月10日、「第3回日伯インフラ会合」が開催された。同会合はこれまでブラジルで開催されており、日本での開催は今回が初めてとなった。

会合の冒頭、経済省のエリバウド・ゴメス国際経済局長は、ボルソナーロ政権が目指す課題の1つとして「生産性の向上」を挙げた。そのためには、税制度の簡素化や高額な税負担の軽減が必須で、これにより生産性の向上が図られれば、ブラジルが国際経済の枠組みの中に統合される日も近いだろう、と期待を寄せた。税制度の簡素化については、連邦税と州税などを統合する案があると述べた。またインフラ分野について、新政府はインフラ投資に関する外資参入を歓迎しており、現在、港湾、道路などに関する47の官民パートナーシップ(PPP)プロジェクトが進行中であることを紹介した。

同じく経済省のルーカス・フェハス貿易局長は、貿易自由化を推進する、と強調した。貿易黒字を増やすのではなく、輸出入ともに増やすことが必要で、これにより国内経済の活性化が図られる、と述べた。さらに、汚職の撲滅は透明で円滑な貿易につながるとも指摘した。

(辻本希世)

(ブラジル、日本)

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