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ホーチミン市税関局、輸入手続き違反企業に貨物の移動を認めず

(ベトナム)

ホーチミン発

2019年05月22日

ベトナムのホーチミン市税関局は、専門検査(注1)結果の期限内の提出を怠るなど、輸入貨物管理手続きに違反した245社(4月25日時点)に対し、検査結果を待つ間、自社倉庫などへ貨物を移動することを認めないとする通知を出した(「税関オンラインニュース」5月11日)。

輸入時に専門検査が必要な場合、税関に書面申請を行うことで、検査結果を待つために一定の要件を満たす港湾地区外の自社倉庫などに貨物を移動させることができる。この場合、通関の許可が出るまでは、貨物を自社倉庫などで保管する義務があり(税関法第54/2014/QH13第35条2項)、通関許可を得るためには、輸入申告者は保管日から30日以内に税関に検査結果を提出しなければならない(注2)。30日以内に検査結果を提出できなかった企業は、原則として6カ月または1年間、自社倉庫などへの貨物の移動申請が認められなくなる(財務省通達第38/2015/TT-BTC号第32条5項、6項を修正する通達第39/2018/TT-BTC号)。処分を受けた企業は、港湾地区での保管を余儀なくされ、保管料 など の費用が増加するなど、ビジネスへの影響が大きい。ホーチミン市税関局によると、期限内の検査結果の提出を怠った企業の中には、輸入許可のない状態のまま国内販売するケースがあり、連絡不能になるなど問題も多いという。

専門検査に時間がかかる理由として、煩雑な手続きがあげられる。検査によっては明確な責任規定がなく、輸入者はどのような書類を提出すべきか分からず、執行機関もさまざまな書類を追加で要求するケースが少なくない。過去には、政令で農業農村開発省が管轄の検査対象となっている香辛料について、一部の香辛料のHSコードが要検査対象リストに記載がないことを理由に同省に手続きを拒否され、他の政府機関からも管轄外と言われたケースも発生している。 税関が企業との意見交換の場で専門検査に関する問題をヒアリングしており、今後、専門検査遅延の問題に対して対応策が検討されることが期待される。

なお、「期限切れに関する客観的理由書」を税関に提出する場合、検査管轄機関が「遅延理由の確認書」を発行することが多く、この場合は処分対象外になるが、発行されない場合もある。

(注1)専門検査とは、輸入貨物について、輸入時に必要な各管轄行政機関が実施する検疫、食品安全、品質基準・規格などに関する検査をいう。

(注2)ナショナル・シングルウィンドウ(NSW)により管轄機関から税関に結果送付す

る場合(現時点でNSW未接続の検査あり)や、検査当局が専門検査の延長を確認する場合は対象外。

(小林亜紀、ダン・ティ・ゴック・スオン)

(ベトナム)

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